実家は昔から続く商店街の一本奥に入った路地にあり、周囲を沢山の住宅や小さなビルに囲まれていた。それでも狭い空からではあるが、夏の大三角や昇ってくるスバルなどを見ることができた。また高度成長時代には入っていたが、今よりずっと空は暗く、オリオンの小三つ星も見えるところだった。 もともと理科好きだったのだが、星好きになる一つのきっかけは、彗星の写真との出会いだった。中学校の近くに大きな本屋があり、よく . . . 本文を読む
この趣味は、実家の近くにあった本屋へ少年マガジンを買いに行って、天文ガイドを手にして帰ってきた時から始まった。それから細く長くではあるが、今まで続いている。子供の頃に天文に興味があった人が、社会人になって一時ほかの趣味に移り、その後また天文に戻ってきたという話を時々耳にする。きっとその人は、大都会に就職して星が見えず、ゴルフや酒飲みなどの付合いに、忙しくなったりしたのであろう。実は私の場合も、2 . . . 本文を読む
夕焼け空
2021-06-11 | 日記
梅雨入りが遅れているせいか、夕焼け空を見られる日が続いている。夕食後に庭に出てみると、地平線近くが淡い茜色に染まっていた。この景色が、どこまで広がっているのか確かめたくなって、空が見渡せるところまで行ってみることにした。北西に続く道路まで出てみると、街灯や電線で埋め尽くされてはいるが、その先の空にも美しい夕焼けが広がっているのが判った。 この景色を見て、星景写真という言葉が一般的でなかった40年 . . . 本文を読む
昔、QC活動というのがあって、指導者と一緒に現場を巡回し、製造ラインの効率化の手伝いをしたことがあった。昼食時に若かった私は、「家庭でもQC活動は必要ですか。」と聞いた。技術だけでなく心の健康にも通じた方だったのだろう「必要ありません。人間には無駄が必要なんです。」と教えられた。家では体を休めるだけでなく、とりわけ心の平穏を養生せよという事なのだろう。我々にとっては、” 古スコを楽し . . . 本文を読む