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昔の望遠鏡で見ています

昔の望遠鏡による天体観望と、その鏡景写真についてご紹介します

ウラノス号でウラノスを見る

2022-11-16 | ウラノス号
 皆既月食中に天王星食があるというので、五藤のウラノス号の鏡筒で見ることにした。鏡筒径が64mmなので専用のものが無いため、タカハシの68mm鏡筒バンドをいつも流用している。振動を考えると剛性のある巻物が望ましいのだろうが、ゴム板を巻き付けて直径の違いを調整した。 架台は、庭にある90S用ピラーに特注ADを介してEM2赤道儀を取り付けて使用した。この赤道儀は、モータードライブで追尾しながら、手動に . . . 本文を読む

新古望遠鏡

2021-05-28 | ウラノス号
 昔から続く秤屋の倉庫の奥に眠っていたという、天下の五藤光学のウラノス号である。天体望遠鏡というものは、やはり分かりにくい物なのであろうか、箱の上には中身を説明した紙が貼られている。 塗装は黒、上下微動竿の形状から4型機だ。鏡筒と経緯台、そして上下微動竿に加え、接眼鏡や五藤独特の太陽投影装置も揃っている。プリズムは油紙に包まれ、まるで最近作られたようだ。ただ残念なことに、三脚は箱に入らないこともあ . . . 本文を読む

ウラノス号にファインダー

2019-12-07 | ウラノス号
 五藤のウラノス号(1~4号型)には、ファインダーがありません。このままでも使えないことはないのですが、あった方が便利ですので、タカハシのP型用アクセサリーバンドを利用して、ファインダーを取り付けています。バンドは、P型(鏡筒径68mm)とウラノス号(鏡筒径64mm)とでは、径が若干異なりますので、スペーサーとして薄いゴムを挿入しています。 ファインダーは5倍25mmで、昔のタカハシの小型機に付い . . . 本文を読む

ウラノス号に足が無いわけ

2019-07-28 | ウラノス号
 ウラノス号にはその製造年代別に、1型から5型まであると言われています。それらの情報を見ていますと、2型までは一式の形で紹介されていますが、3型以降は、なぜか三脚が無いものが多くあります。この理由の一つが、収納箱にあることに気付きました。 3型(フードなし)の収納箱の画像です。三脚の収納スペースがありません。4型の格納箱も、同様です。それで三脚と三脚架台は、別に保管する必要がありました。現存するウ . . . 本文を読む

春の五藤ウラノス号

2019-05-04 | ウラノス号
 青空を背景に残雪をいただく山々や、鮮やかな緑色の牧草地が広がる美しい自然の中の五藤ウラノス号です。  昭和20年代後半の製造だと思われますので、60年以上前の望遠鏡ですが、しっかりした造りで古さも感じさせません。職人が品質にこだわって作ったのでしょう、ボルトにまで合番がふられていました。左から「上下微動棹を鏡筒に取付けるためのボルト」「上下微動棹用の経緯台本体取付具」「上下微動棹の先端ふた」「上 . . . 本文を読む