昔の望遠鏡で見ています

昔の望遠鏡による天体観望と、その鏡景写真についてご紹介します

テレパック5cmと6cm鏡筒

2021-09-24 | テレパック
 お気に入りの古スコを聞かれ、真っ先に名前が浮かぶのは、五藤のテレパックだ。長焦点屈折鏡筒の均整の取れた姿と、造りの良い経緯台の組合せに魅かれるのだと思う。 テレパック自体は天文ガイドの裏表紙の広告などで知っていたが、最初にその系譜に触れることが出来たのは、昭和50年代の後半だった。それは誠報社という望遠鏡販売店が、五藤のST-5というテレパックの後継機種を限定品として販売した時だ。相当に簡略化さ . . . 本文を読む

3本のK25mm接眼鏡

2021-09-17 | 天体望遠鏡
 昔、望遠鏡を買ってもらうまでの間に、接眼鏡は何ミリにするか、よく考えたものだ。いろいろな書物を見ると、高倍率だけでなく低倍率の有用性も書いてあったので、ドイツサイズにおける長焦点の部類の25mmも、一本は揃えようと心に決めていたのを憶えている。 その頃、屈折は対物側の収差を打ち消し合うので、HやMHで良しとされていたし、反射に推奨されていた高級な接眼鏡は、だいたい10mm未満の焦点距離がOrで、 . . . 本文を読む

本に挟まっていた同好会

2021-09-10 | 日記
 街の中心部に、馴染みの本屋があった。学校からの帰り道、自転車を店の脇に停めて寄ったものだ。入口近くに新刊本、その奥に雑誌や実用書などが置かれている大きな店だった。会計の手前には、地下の専門書フロアと二階の教科書フロアへ通じる階段があった。そのステップは、踏むところが少し擦り減っていて、年季を感じさせるものだった。地下に下りると、手前に人文系、そして奥に理工系の書籍が並べられていた。その当時、友人 . . . 本文を読む

緑色の月面写真

2021-09-03 | 日記
 初めて手にした天文ガイドには、読者の撮影した天体写真がたくさん載っていた。白黒とカラーの部があり、その上に白黒は経験者が投稿する1部と初心者の2部とに分かれていた。確か、1部は2回以上入選した人が対象だったと思う。多くの天体望遠鏡の宣伝も、掲載されていた。製本の都合だと思うが、表紙をめくると直ぐに広告のページが始まっていた。今考えるとありえない構成だが、その頃は興味のある望遠鏡の宣伝を手早く見ら . . . 本文を読む