かつてベストセラーだったM社のH100と、短焦点反射の元祖とも言うべきT社のMT100で、惑星を見てみた。 H100は、T社の赤道儀に載せ、N社のOr7を使用した(143倍)。以前はオリジナルの中古赤道儀も持っていたが、なぜかタバコ臭がきつかったので手放し、代わりに同じ鏡筒径のT社の初代10cm用赤道儀を入手し使用している。 MT100には、同じくT社のEM11赤道儀とHi-Or4を用いた(15 . . . 本文を読む
昔の天文台は、旧市内の西の外れの公園内に建っていた。そこは、河岸段丘の端にあたり眺望のきく所で、花見の名所でもあった。実家から天文台までは、それほど遠くなかったので、自転車でよく出かけたものだ。建物は古く、薄暗い受付で入場券を買ったのを憶えている。細長い券の端をもぎ取ってもらい内に入ると、直ぐ右側に太陽系の模型があった。これは、遠足で来てから何度も見たもので、今でも目をつぶると脳裏に浮かぶ。その . . . 本文を読む
昭和50年12月から昭和51年8月にかけて行われたG社による比較観望会では、その当時に出回っていた機種と、新しく開発された自社のアポ鏡筒の見比べが行われた。その時に寄せられた感想は、「コリメーター比較検査 賛辞集」と「絶賛集」の小冊子にまとめられている。そのコメントを見ると、多くの人がアポ鏡筒に収差が少ないことやディフラクションリングが美しく見えると言い、一方、他社の鏡筒には光軸ずれや思った以上 . . . 本文を読む
憧れる星の楽しみ方がある。暗くて広い空のもとに住み、スライディングルーフ付きの観測所を建て、お気に入りの望遠鏡をセットして、天体を観るというものだ。望遠鏡は星雲星団用の大口径反射と、惑星用のアポ屈折があるのが理想的だと思う。 それは、現在の自分が置かれている状況と正反対の環境であることから、これを実現するためには、第一に用地を見つける必要がある。最近、目を付けているのが、近郊の町が行っている空き . . . 本文を読む
モータードライブが普及していなかった頃の赤道儀には、手動による微動を行うためのハンドルが付いていた。ハンドルには金属コイルや直棒を用いるタイプがあったが、中でもコイルを用いたフレキシブルハンドル(以下フレキ)は、その利便性から、各社の架台に広く使われていた。 フレキは、長いほど使い易いと思われがちだが、反面、揺れの収まるまでの時間が必要になるので、剛性の小さい架台に長すぎるフレキは良くないと言わ . . . 本文を読む