かつてのベストセラー機だったミザールH100の弟分で、光学系は主鏡85mm焦点距離850mmである。このクラスでF10というのは長い方だと思うが、組み立てや取り回しは、軽量であることも手伝って軽快なものだ。どうりで、昔の天文ガイドの ” 私の愛機 ” のコーナーに、毎月のように載っていたわけだと思った。 経緯台は上下微動付きだが、水平方向の微動は付属しないので、入門機の扱 . . . 本文を読む
天文台に入ると、正面に天体望遠鏡が見える。これは、旧天文台において、約30年に渡って実際に使われていたもので、木辺鏡を三鷹の赤道儀に組み込んだ、均整の取れた姿の銘機である。 右奥にある受付に向かう時に、望遠鏡の細かな部分が見えてくる。ニコンの副鏡が二本載っていることや、接眼部の合焦機構が精密に作られていることなどが目に入る。この事で初めて訪れた人も、ここが天文台であることを実感する。 一方、かつ . . . 本文を読む
町内会などの総会の案内が、届く季節である。地域からお声が掛かるので、柄にもなく、お手伝いを続けているのだが、その発端はこの天文という趣味なのだ。それは四半世紀くらい前に、何かの拍子に星好きということを知られ、小学校で星の教室を頼まれたのが始まりだった。 星の教室を行ったのは夏休みの初めの頃で、少々夜更かしをしても良い時期だったので、大勢の子供やその父兄が参加してくれた。当日は、初め体育館で星の勉 . . . 本文を読む
春らしい日和に、鏡景写真を撮りに出かける。周りを見渡していると、遠くの雪山にジグザクの黒い筋があるのに気付く。その位置関係から、春の観光シーズンに備えて除雪された道路だと判る。一方、里の方だが、人影もまれだし小川の水音もまだ聞こえないので、外での作業はこれからなのだろう。 年度には関係しないのだが、改めて星見の計画を考えてみる。久しぶりにあの山の上に星見に行きたいと思うし、友人が始める電視観望 . . . 本文を読む