goo blog サービス終了のお知らせ 

昔の望遠鏡で見ています

昔の望遠鏡による天体観望と、その鏡景写真についてご紹介します

工作室に見えた望遠鏡

2022-02-25 | 天体望遠鏡
 天文台に工作室がある。今どき流行の一部ガラス張りで、廊下から中が見える造りになっている。この部屋は、旋盤やフライス盤を使った工作を行う目的で作られたが、機器類の保管庫の役目もあるらしく、部屋の中には組み立てられた望遠鏡や、棚に置かれた鏡筒類を見ることが出来る。いつものように、仕切りガラスに顔を近づけてみると、お馴染みのニコン10cm屈折赤道儀のほかに、今まで無かった望遠鏡が並んでいるのが見えた。 . . . 本文を読む

3種の五藤カメラアダプター

2022-02-18 | 天体望遠鏡
 出来たばかりだった天文同好会の部室で、一人の先輩が「天体写真は、盛り上がるよ。」と言ったのを憶えている。その言葉があってか、文化祭では天体写真展を行うことになった。各自が写真を撮ることになったのだが、すぐに用意できるはずもなく、最後は先輩達から過去に写したネガを借りて展示品を製作することにした。準備の際には、部室の中の仮ごしらえの暗室の中で、引伸ばし作業を行った。暗室は細長い形状をしていて、奥の . . . 本文を読む

黒の赤道儀

2022-02-11 | 天体望遠鏡
 黒い赤道儀は、かっこいいと思う。長焦点の屈折鏡筒を載せると、美しさもより一層引き立って見える。 鏡筒の色は一般的に白だが、これは昼間には太陽光による無用の温度上昇を防ぎ、夜間には目立たせて位置を把握し易くさせるためであろう。一方、赤道儀が黒であるべき理由は希薄のような気もするが、品も良く見えるし、かっこいいので良しとしよう。 これは五藤8cmの古い型式の赤道儀で、昭和47年頃まで製作されていたも . . . 本文を読む

マークX極軸体のこと

2022-02-04 | 天体望遠鏡
 ベースモデルとも呼ばれていた極軸体を、モータードライブと共に入手したのは昭和の時代だ。今でも電源を入れると、フォーンという音叉の音と伴に、パルスモーターのカリカリという音を聞くことができる。 この極軸体は、写真三脚を使用できたことや、極軸望遠鏡内のスケールに北斗七星とカシオペアが利用されていてセッティングが容易なことから、10分も掛からずに撮影を開始できる優れものだった。マッチプレートに雲台を追 . . . 本文を読む