昔の望遠鏡で見ています

天文愛好家と望遠鏡

 あるところに、7台の望遠鏡を持つ天文愛好家がいた。冬の澄んだ空に美しい星が輝きだし、観望の準備を始めようとした。

 望遠鏡には、それぞれの特徴があった。6cm屈折は持ち運びは楽だが、口径が小さかった。3台の8cm屈折は、昔から憧れ続けたものを手に入れたものだが、鏡筒が長く扱いにくかった。10cm屈折は、筒は短いが重たかった。15cm反射は、切れ味が鋭いがセッティングが大変だった。20cmシュミカセは、大口径で見易かったが安定するのに時間がかかった。

 この愛好家は、今晩はどれを使って見るべきか悩み始めた。あまりにそれぞれの望遠鏡に愛着があったので、どの望遠鏡を選ぶべきか理由を見いだせず、理由がなければ実践に移れない性格も災いして、結局酒を飲んで寝てしまった。

 

 昼間は、遠くのアンテナを使って、接眼鏡の見え方のチェックをしています。

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