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昔の望遠鏡で見ています

昔の望遠鏡による天体観望と、その鏡景写真についてご紹介します

裏表紙の赤道儀

2021-07-30 | 天体望遠鏡
  初めての天文ガイドは、忘れもしない1970年の8月号だ。裏表紙に、五藤のテレパックの宣伝が載っていたのも、よく憶えている。その50年後の天文ガイドの裏表紙は、タカハシのEM-11 GOTO赤道儀だ。かつて望遠鏡のトップメーカーだった五藤は、プラネタリウムの製造に専念するため、アマチュア向け望遠鏡から撤収し、現在に至っている。一方、どちらかというと新興企業だったタカハシは、今や望遠鏡メ . . . 本文を読む

コートハンガーを望む

2021-07-23 | 天体望遠鏡
 先日、久しぶりの観望会に出かけてきた。その日は梅雨明けの青空が広がり、日中はうだるような暑さだった。重たい望遠鏡を準備するのも躊躇したのだが、夕方になって少し気温も下がってきたので、最近入手したGOTO赤道儀と昔のFC100を持って行くことにした。三脚も気合を入れて、L型伸縮脚を物置の奥から引っ張り出した。この三脚には、失敗談がある。三脚架台を忘れてしまったことがあるのだ。その時は、シュミカセを . . . 本文を読む

ドブソニアンの思い出

2021-07-17 | 天体望遠鏡
 今の星見友達とは、30年位のお付き合いになるだろうか。その始まりは、職場での出会いだった。その人は、初めての望遠鏡はD社だったが、その後学校のN社の8cmを借りて使っていたこともあるという、いわゆる違いの判る男だった。若かった私たちは、他の部署にも星好きはいるのではないかと考え、天文同好会を作ろうということになった。その頃はちょうどバブルで、すべてに余裕があったのだろう、職員の福利厚生の冊子には . . . 本文を読む

背表紙の星

2021-07-09 | 野尻抱影
 梅雨の夕方、珍しく晴れ間が見えたので外に出てみると、沸き立つような黒雲の隙間から、薄いあかね色に染まる高い雲が見えた。その背後には、わずかではあるが青空も覗いているのが判る。この青空が全天に広がる季節に早くなってほしいのだが、今は望遠鏡の湿気取りを交換したり、星の本を眺めたりして気を紛らわすほかない。 シリカゲルは、ワクチン接種に出かけた際に購入したものだ。これは、接種後に誘導された帰り道が、大 . . . 本文を読む