ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「怪物」

2023-08-17 | 映画のお話
怪物なんてどこにもいなかった。
いたのは、こころに暗闇をかかえた大人たち
ちっぽけだった暗闇が不安でどんどん膨れ上がってゆく
そんな大人たちに気を遣いながら生きてゆかざるを得ない子供たち
どうして、もっと、
どうしてふつうに、本当の事を言わないのか

みんな本当の事を言っていたら
こんな風にはならなかったはずだ

子どもに本当の事を話せない親に
やっぱり本当の事なんか話せないかな

でも、勝手に思い込んでほしくない
子どもの本当の思いをくみ取ってほしかった。
これでもかというくらい向き合って
本当の事を聴いてほしかったと思う

どうしてこうなってしまったのか
話が引き戻されていくうちに
普通だったことがどんどん折れ曲がっていくことに気づく
怪物って何だろう

たぶんみんなの心の奥底に眠っている何か
その澱のようなものが、ふんわりとわき上がって
どんどん拡がってゆくと
おかしくなってしまうんだよね
 
事実は一つしかないのに・・・

お母さんも先生もやっと気づいたけれど

ふたりが飛び出した
明るい日差しのきらきらする場所はどこだろう

行き止まりだった古い鉄橋を渡った先には何があるのか

夢だったらいいのに

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