もう帰ることのできない母国、会うことのできない故郷の大切な家族
まだまだママが恋しい幼気な少年ファヒムの厳しい現実
政変が続くバングラデシュ・ダッカ。
反政府運動のさ中、ファヒムがチェスの大会で勝利を重ねていた為の妬みで家族は脅迫を受け、
身の危険を感じた父親が、8歳のファヒムを連れてパリへと脱出
最初こそ難民センターに身を寄せたが難民申請の通訳はめちゃくちゃ
故意に申請できないように通訳をされ、言葉のわからない難民はこれではどうしょうもない
子どもがいち早くフランス語を覚え気づいてももう遅かった
父はファヒムの為にチェスのトップコーチ、シルヴァンの元に通わせる
個性的なシルヴァンの指導は厳しかったが
愛情あふれたよき理解者だったことが幸いした。
実話がもとになったこの作品、
実際のコーチは映画の最後の場面で50代で若くして亡くなったことを知ったが
ファヒムはコーチのグザヴィエが
「とても寛大な人で、何ヶ月もの間彼のチェスクラブでゆっくりと眠らせてもらった」と語っている。
この愛情あふれるコーチの元で
母国でアダとなったチェスが
パリでは亡命を認められ強制送還を免れる術にかわったのだから
不思議な話だ
チェスは彼にとって災いでもあり、幸福の女神でもあり
必死に戦い続けることで彼も家族も救うことができた。
自らの才能と努力とで未来を切り開いたたくましい少年だ
でも強制送還を前にして、居場所のない父親のさまよう姿を観て感じたのは
息子のチェスの才能がなかったら
いったいどうだったのだろうという思いだ
ファヒムはインタビューされた2019年に高校卒業試験に合格して、商業学校に入学したそうだ。
そうしてチェスを少し休んでいる所だと言っていたが今はどうなのだろう・・・
フランスに入国してから11年が過ぎたものの、ファヒムも父親も未だにフランス国籍を取得できていない
フランスでも国籍はそう簡単にとれるものではないのだ
18歳になるまで、ファヒムは、他の子供たちと同様、滞在許可証を持つことができなかったが
19年に成人となり、ようやく取得できたそうだ。
だが有効期限は1年だという。
ファヒムの父親の滞在許可証は4年間有効に更新されたそうだ。
滞在許可証があればフランスで働くことができ、国外旅行もできるが
フランス国籍を取得するにはさらに5年が必要だという。
なかなか現実は厳しい
華やかなパリのあちこちでどのくらいの難民がさまよっているのだろう
コロナ禍で今は観光客もなく、彼らはどうやって毎日を生き延びているのだろう
ど思うばかりだ。
まだまだママが恋しい幼気な少年ファヒムの厳しい現実
政変が続くバングラデシュ・ダッカ。
反政府運動のさ中、ファヒムがチェスの大会で勝利を重ねていた為の妬みで家族は脅迫を受け、
身の危険を感じた父親が、8歳のファヒムを連れてパリへと脱出
最初こそ難民センターに身を寄せたが難民申請の通訳はめちゃくちゃ
故意に申請できないように通訳をされ、言葉のわからない難民はこれではどうしょうもない
子どもがいち早くフランス語を覚え気づいてももう遅かった
父はファヒムの為にチェスのトップコーチ、シルヴァンの元に通わせる
個性的なシルヴァンの指導は厳しかったが
愛情あふれたよき理解者だったことが幸いした。
実話がもとになったこの作品、
実際のコーチは映画の最後の場面で50代で若くして亡くなったことを知ったが
ファヒムはコーチのグザヴィエが
「とても寛大な人で、何ヶ月もの間彼のチェスクラブでゆっくりと眠らせてもらった」と語っている。
この愛情あふれるコーチの元で
母国でアダとなったチェスが
パリでは亡命を認められ強制送還を免れる術にかわったのだから
不思議な話だ
チェスは彼にとって災いでもあり、幸福の女神でもあり
必死に戦い続けることで彼も家族も救うことができた。
自らの才能と努力とで未来を切り開いたたくましい少年だ
でも強制送還を前にして、居場所のない父親のさまよう姿を観て感じたのは
息子のチェスの才能がなかったら
いったいどうだったのだろうという思いだ
ファヒムはインタビューされた2019年に高校卒業試験に合格して、商業学校に入学したそうだ。
そうしてチェスを少し休んでいる所だと言っていたが今はどうなのだろう・・・
フランスに入国してから11年が過ぎたものの、ファヒムも父親も未だにフランス国籍を取得できていない
フランスでも国籍はそう簡単にとれるものではないのだ
18歳になるまで、ファヒムは、他の子供たちと同様、滞在許可証を持つことができなかったが
19年に成人となり、ようやく取得できたそうだ。
だが有効期限は1年だという。
ファヒムの父親の滞在許可証は4年間有効に更新されたそうだ。
滞在許可証があればフランスで働くことができ、国外旅行もできるが
フランス国籍を取得するにはさらに5年が必要だという。
なかなか現実は厳しい
華やかなパリのあちこちでどのくらいの難民がさまよっているのだろう
コロナ禍で今は観光客もなく、彼らはどうやって毎日を生き延びているのだろう
ど思うばかりだ。
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