大倉草紙

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【東京・港区】 山形ホテル跡

2010年03月05日 21時00分00秒 | 旅 - 東京都
2月27日(土)




山形ホテル跡の碑は、麻布市兵衛町ホームズの一角に建っている。

「山形ホテル跡
此処は、大正九年から昭和元年まであった山形ホテルの跡地である。
永井荷風は、ここから北百米程の処に木造二階建の洋館を建て、『偏奇館』と称した。
二十五年ほど独居自適の生活を送ったが、昭和二十年三月十日の空襲で焼失した。
荷風は其処で『雨潚潚・雪解』『濹東綺譚』などの名作を書いている。
荷風の日記『断腸亭日乗』には山形ホテルが登場する。彼は此処を食事、接客のために頻繁に利用した。
当時、山形ホテルの北側は崖となっており、間に小さな谷間を挟んでその対岸に偏奇館が建っていた。
(中略)
昭和四十七年に麻布パインクレストが当地に竣工した。爾来三十年が経過、
都心部での住民主導によるマンション建替えの嚆矢として今般麻布市兵衛ホームズが完成した。
 平成十六年十月」(碑文より)

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