大倉草紙

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【京都】 東福寺

2008年11月27日 20時51分38秒 | 旅 - 京都府
本日の行程:(JR・京都駅…タクシー) → 【東福寺】【龍吟庵】【即宗院】 → (タクシー) → 【開館25周年記念 館蔵名品展(野村美術館)】 → (タクシー) → 【琳派展ⅩⅠ 花の協奏曲(細見美術館)】【ふたつで一つ(京都市美術館)】 


紅葉の秋の東福寺を訪れる。
平日というのに、人が多い。
タクシーの運転手の話では、先日の3連休に比べれば今日はまだマシなほうなのだそうだ。
多くの人の心を惹きつけるだけあって、こちらの紅葉は格別だ。
それもそのはず、東福寺の楓は形も違う。
先が3つに分かれている「三ツ葉楓」は、聖一国師が宋から持ち帰ったものだという。


臥雲橋より通天橋を望む


通天橋から臥雲橋を望む


通天橋から方丈を望む



三門(国宝)

室町初期に再建されたもの。
日本最古の三門なのだそうだ。
扁額「妙雲閣」の筆は足利義持によるもの。



本堂

昭和9年(1934)建立。
天井には、堂本印象作の「蒼龍図」があるという。
3月に開かれる涅槃会でには、明兆が描いた「大涅槃図」が公開される。
釈迦の入滅を悲しむ弟子や動物たちが描かれていて、その中にはなんと猫もいるそうだ。
あぁ、見てみたい。
明兆が涅槃図を描いていると、猫が絵の具を咥えてやって来たので、その猫を明兆が描いたのだとか。



禅堂(重要文化財)

貞和3年(1347)再建。
日本最古最大の坐禅道場。
扁額「選佛場」は、聖一国師の師である宋の佛鑑禅師によるもの。



東司(重要文化財)


東司の内部

重要文化財のトイレ。
禅僧は用便も修行だったそうで、東司へ行くにも厳しい作法が定められていたのだという。



浴室(重要文化財)

日本最大で、東大寺の湯屋に次いで古い浴室なのだそうだ。
もちろん京都では一番古い浴室。




愛染堂(重要文化財)

昭和12年(1937)、万寿寺から移築されたもの。
愛染明王が祀られている。



開山堂(重要文化財)

通天橋を渡って開山堂へ。
開山国師像が安置されている。



普門院

普門院は、開山堂の西にある。
開山国師常住の方丈と伝えられる。



開山堂庭園

開山堂と普門院に囲まれている庭園。
枯山水は市松模様になっている。


【方丈・「八相の庭」】

東福寺方丈の「八相の庭」は、昭和14年(1939)、重森三玲によって作庭された。
「八相成道(釈迦の生涯の八つの重要な出来事)」に因んで「八相の庭」と名付けられたそうだ。
方丈の四周に庭園を廻らせているのは、東福寺だけだという。


南庭

仙人が住み仙薬財宝があるという「蓬莱」「方丈」「瀛洲」「壺梁」の四仙島を巨石で表現している。
写真の右手奥には、苔で「五山」をなぞらえた築山が置かれている。
砂紋の渦は「八海」を表しているという。



西庭の井田市松(せいでんいちまつ)


北庭の小市松


方丈北側の木々の彩りはさまざまで美しい


東庭の北斗の庭は、七つの円柱を北斗七星に見立てている



東福寺の御朱印


今日の歩数:11,854歩

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