大倉草紙

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【東京】 ユートピア -描かれし夢と楽園- (出光美術館)

2009年12月15日 21時00分00秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
12月12日(土)
当日の行程:(東京メトロ・日本橋駅) → 【安井曾太郎の肖像画(ブリヂストン美術館)】【特別展 江戸の粋・明治の技 柴田是真の漆 × 絵(三井記念美術館)】 → (東京メトロ・日本橋駅~神田駅…JR・神田駅~お茶の水駅) → 【大名と領地 お殿様のお引っ越し(明治大学博物館)】 → (東京メトロ・新お茶の水駅~日比谷駅) → 【ユートピア -描かれし夢と楽園-(出光美術館)】


ぐっすり眠っている布袋がいる(『布袋図』)。
ユートピアは、やはり時が止まっている。

小杉放菴『洞裡長春』は、洞窟の中から外の桃源郷を眺める図。
黒い枠が洞窟を表しているというのが面白い。

『吉野龍田図屏風』は、つい先日まで根津美術館で展示されていた『吉野龍田図』とホントそっくり。
パネルにその違いが説明されていた。
短冊があるのが根津美術館の『吉野龍田図』。

景徳鎮『粉彩百鹿文双耳扁壺』は、鹿だらけ。
「鹿(ロク)」は「禄(ロク)」との音が同じことから、富をもたらす縁起の良い動物なのだそうだ。

仙『百寿老画賛』は、100人どころか、寿老人を含めると120人も描かれているそうだ。
どのおじーさんもえらく楽しそう。
こういうの好きだ。

鈴木其一『秋草図』、酒井抱一『十二カ月花鳥図貼付屏風』、伝・俵屋宗達『四季草花図屏風』は、いずれもうっとりしてしまう美しさ。

勝川春草『美人鑑賞図』は、美人を鑑賞する図ではなくて、美人たちが絵を鑑賞する図。
だけど、絵を鑑賞する美人を鑑賞する私。
これで、私が美人であれば、絵を鑑賞する美人を鑑賞する私を鑑賞する誰かがいたりなんかして面白いのだが、残念ながら……。
美人が集まって絵を鑑賞している姿は、塀の外からはうかがい知ることができない「楽園」なのだそうだ。

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