大倉草紙

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【大阪】 特別展 濱田庄司 (大阪市立東洋陶磁美術館)

2009年01月25日 21時09分50秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
本日の行程:(大阪市営地下鉄・淀屋橋駅) → 【特別展 濱田庄司(大阪市立東洋陶磁美術館)】 → (大阪市営地下鉄・淀屋橋駅~梅田駅…阪神・梅田駅~岩屋駅) → 【ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展(兵庫県立美術館)】


大阪市立東洋陶磁美術館へ濱田庄司展を観に出かける。

 
左:掛分指描 壺
右:掛分指描 土瓶
指で描いた模様は素朴で味わい深い。
作品の形や大きさに応じて変化する模様を楽しむことができる。


象嵌 茶碗


藍塩釉 面取瓶
「塩釉という技法は、窯の温度が上がったある時期に岩塩を窯の横の穴から投げ込むと火の力で釉がかかる。これは人為のなせる業ではなく、全く他力によるものなのである。」という柳宗悦の言葉が展示場の解説に引用されていた。
塩釉は、釉薬に塩を混ぜるのではなく焼成時に窯の中に塩を投げ込む技法だと初めて知る。
塩釉に独特の「てかり」が美しい。

ほかに、トレードマークの唐黍が描かれている「柿釉文打鉄絵角皿」、青差しが美しい「柿釉抜絵角瓶」が印象に残っている。
「青釉白黒流描大鉢」もよかった。
「流描」といえば、見込みに柄杓で釉をかける時間が15秒しかかからないのを見た人から「早すぎて物足りなくないか」と尋ねられ、「15秒プラス60年(の経験)とみたらどうか」と答えて傍にいたバーナード・リーチを唸らせたというエピソードが紹介されていた。
即興性と伝統と経験とで生み出された作品、よいものを観ることができた。


ところで、今日は大阪国際女子マラソンの日。
大阪市立東洋陶磁美術館の前の道は、人でいっぱい。


一番目の展示室から次の展示室へ移動しようと廊下へ出たとき、先頭集団が通過するのをタイミング良く見ることができた。


今日の歩数:10,529歩