8月9日(月)
当日の行程:(飛行機・伊丹空港~羽田空港)…(京浜急行・羽田空港駅~都営浅草線・日本橋駅) → 【NIPPONの夏-応挙・歌麿・北斎から「きもの」まで-(三井記念美術館)】 → (銀座線・三越前駅~日比谷線・広尾駅) → (食事会) → (日比谷線・広尾駅~上野駅) → 【対決-巨匠たちの日本美術 (東京国立博物館)】
東京国立博物館・平成館
楽しみにしていた展覧会、「対決-巨匠たちの日本美術」にようやく行くことができた。
運慶 vs 快慶
雪舟 vs 雪村
永徳 vs 等伯
長次郎 vs 光悦
宗達 vs 光琳
仁清 vs 乾山
円空 vs 木喰
大雅 vs 蕪村
若冲 vs 蕭白
応挙 vs 芦雪
歌麿 vs 写楽
鉄斎 vs 大観
以上、12組24人の作品が展示されている。
この対決に判定を下すなんて、実におこがましいことなのだが、おかしなことに、作品を前に、こちらのほうがいいとかあちらのほうがいいとか、心のなかで言っていた。
理屈は抜きで、心に残った作品を書き留めておく。
雪村周継「蝦蟇鉄拐図」は、仙人の表情におかしみを感じたが、それだけでなく、三本足の蝦蟇が気になった。
本能寺の博物館で、「三足の蛙の香炉」を見たのを思い出した。
本能寺の三足の蛙には、本能寺の変の前に、危険を察して鳴き始めたという伝説が残っている。
三本足の蝦蟇って、いったいどんな意味があるのだろう。
狩野永徳「檜図屏風」は、檜のムクムクとした幹が力強く描かれていて、圧倒された。
また、同じく狩野永徳の「洛外名所遊楽図屏風」は、これが清涼寺だろうか、天竜寺だろうか、大覚寺だったら池があるはずだからこれは違うだろう……と思い巡らしながら観る楽しみがあった。
長谷川等伯「萩芒図屏風」は、涼やかで、美しい。
「松林図屏風」の展示が7月27日で終わってしまっていたのが残念だった。
夫は、本阿弥光悦「舟橋蒔絵硯箱」に夢中。
かつて教科書で見たものが目の前にあって、感激しているらしい。
俵屋宗達「蔦の細道図屏風」と「秋草図屏風」の色がなんとも言えずに好きだ。
11日(月)から展示される、宗達と光琳の「風神雷神図屏風」対決を目にすることができないのは残念。
それから、何と言っても、トラ対決は良かった。
円山応挙の「猛虎図屏風」も良いのだけれど、長沢芦雪の「虎図襖」の迫力には負けるなあ。
襖いっぱい、虎がはみ出してしまうほどに描かれている。
顔は猫にそっくり。
これ、すごいなあ。
円山応挙は、トラよりも「保津川図屏風」が印象に残っている。
午前中に、三井記念美術館の『NIPPONの夏-応挙・歌麿・北斎から「きもの」まで-』で、「青楓瀑布図」を観たからかも知れない。
東京国立博物館・本館
今年3月、真如苑がオークションで「大日如来坐像」を落札して話題になった。
落札金額は、約12億5000万円。
その「大日如来坐像」が、本館で公開しているというので、観に行ってみた。
想像していたよりも、小さい。
けれど、清清しく、美しい仏像だ。
運慶の作と考えられているらしい。
X線写真も展示されていて、水晶珠、水晶製五輪塔、舎利などの納入品が籠められているのがわかる。
それにしても、こんなに早く公開してくれるとは嬉しい驚き。
本館では、特集陳列「六波羅蜜寺の仏像」も観る。
「空也上人立像」は展示されていなかったが、そのほかの仏像は、ほぼ総出といった感じ。
6月に六波羅蜜寺でお目にかかった仏像たちに再会。
場所が違うせいか、印象もまた異なっていた。
まだまだ観てまわりたかったけれど、帰りの飛行機の時間が迫っていたので、羽田へ急ぐ。
当日の行程:(飛行機・伊丹空港~羽田空港)…(京浜急行・羽田空港駅~都営浅草線・日本橋駅) → 【NIPPONの夏-応挙・歌麿・北斎から「きもの」まで-(三井記念美術館)】 → (銀座線・三越前駅~日比谷線・広尾駅) → (食事会) → (日比谷線・広尾駅~上野駅) → 【対決-巨匠たちの日本美術 (東京国立博物館)】
東京国立博物館・平成館
楽しみにしていた展覧会、「対決-巨匠たちの日本美術」にようやく行くことができた。
運慶 vs 快慶
雪舟 vs 雪村
永徳 vs 等伯
長次郎 vs 光悦
宗達 vs 光琳
仁清 vs 乾山
円空 vs 木喰
大雅 vs 蕪村
若冲 vs 蕭白
応挙 vs 芦雪
歌麿 vs 写楽
鉄斎 vs 大観
以上、12組24人の作品が展示されている。
この対決に判定を下すなんて、実におこがましいことなのだが、おかしなことに、作品を前に、こちらのほうがいいとかあちらのほうがいいとか、心のなかで言っていた。
理屈は抜きで、心に残った作品を書き留めておく。
雪村周継「蝦蟇鉄拐図」は、仙人の表情におかしみを感じたが、それだけでなく、三本足の蝦蟇が気になった。
本能寺の博物館で、「三足の蛙の香炉」を見たのを思い出した。
本能寺の三足の蛙には、本能寺の変の前に、危険を察して鳴き始めたという伝説が残っている。
三本足の蝦蟇って、いったいどんな意味があるのだろう。
狩野永徳「檜図屏風」は、檜のムクムクとした幹が力強く描かれていて、圧倒された。
また、同じく狩野永徳の「洛外名所遊楽図屏風」は、これが清涼寺だろうか、天竜寺だろうか、大覚寺だったら池があるはずだからこれは違うだろう……と思い巡らしながら観る楽しみがあった。
長谷川等伯「萩芒図屏風」は、涼やかで、美しい。
「松林図屏風」の展示が7月27日で終わってしまっていたのが残念だった。
夫は、本阿弥光悦「舟橋蒔絵硯箱」に夢中。
かつて教科書で見たものが目の前にあって、感激しているらしい。
俵屋宗達「蔦の細道図屏風」と「秋草図屏風」の色がなんとも言えずに好きだ。
11日(月)から展示される、宗達と光琳の「風神雷神図屏風」対決を目にすることができないのは残念。
それから、何と言っても、トラ対決は良かった。
円山応挙の「猛虎図屏風」も良いのだけれど、長沢芦雪の「虎図襖」の迫力には負けるなあ。
襖いっぱい、虎がはみ出してしまうほどに描かれている。
顔は猫にそっくり。
これ、すごいなあ。
円山応挙は、トラよりも「保津川図屏風」が印象に残っている。
午前中に、三井記念美術館の『NIPPONの夏-応挙・歌麿・北斎から「きもの」まで-』で、「青楓瀑布図」を観たからかも知れない。
東京国立博物館・本館
今年3月、真如苑がオークションで「大日如来坐像」を落札して話題になった。
落札金額は、約12億5000万円。
その「大日如来坐像」が、本館で公開しているというので、観に行ってみた。
想像していたよりも、小さい。
けれど、清清しく、美しい仏像だ。
運慶の作と考えられているらしい。
X線写真も展示されていて、水晶珠、水晶製五輪塔、舎利などの納入品が籠められているのがわかる。
それにしても、こんなに早く公開してくれるとは嬉しい驚き。
本館では、特集陳列「六波羅蜜寺の仏像」も観る。
「空也上人立像」は展示されていなかったが、そのほかの仏像は、ほぼ総出といった感じ。
6月に六波羅蜜寺でお目にかかった仏像たちに再会。
場所が違うせいか、印象もまた異なっていた。
まだまだ観てまわりたかったけれど、帰りの飛行機の時間が迫っていたので、羽田へ急ぐ。