やっち@十月祭とビール好きの部屋

町田の小さな麦酒屋さんの奮闘記と、訪れた仲間たちのブログです

十月祭七周年記念日

2016-10-10 14:07:48 | 日記
開店して七年。

震災で多くの展示物やレアグッズ失ったり、その後の物資不足、計画停電に悩まされたり、世間の外食控えと言う偽善にに泣かされたり。
プライベートでも別れがあったり。
倒れて救急車に運ばれたり、入院手術の為に店を閉めたり…
支払いのお金がなくて金策に走ったり…

考えればよくもまあ続いたなぁと思います。

私は小さい頃からあまり心配されないんだよね。
「あの子なら大丈夫」みたいな変な信頼感があるようなんです。
十月祭もそう思われてます。
これからもあり続けるイメージが強いみたい。

でもさ、何度もやめようと思ったんだよ。

一番辛いのは“疎外感”
店を出すまでは友達だと思っていた人たちがお客さんに変わった。
会いたいなぁと思っても営業になっちゃうから誘えない。
向こうも時間が合わないから気を遣って誘ってもくれない。
いつの間にかすごく溝ができた。

他にも、私はお客さん同士上手に結びつけちゃうから、うち以外で皆で集まっているのを知ったりさ…。
すっごく寂しくて酔って泣いてばかりいたなぁ…

てもね、なんか慣れてきた。
重ねた経験ってスゴいね!
飲食の先輩に慰められながらタフになりました。

個性の強い私の店だから、いつも同じ人が通ってるイメージが強いけど、実は最初から来ている人は今ではほとんど来ないんだ。
すっかり入れ替わりました。

方丈記に
“ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。“
とありますがお店もそうですねぇ。

何があってもやり続けることで見えてくるものがありますね。
だって、十月祭はこれからもあるべき店だと信じて疑いませんから。

だって、こんな店ないもの。

これからも負けずに折れずにブレずに頑張ろうと思いマース!

開店した日も公開しませんでした。
準備を手伝ってくれたその場にいた人たちに、冷蔵庫のボトルビール振る舞って、ピザ取って
「今日が開店記念日です!」
って発表しただけ。

私は派手なことは好きではないです。
分相応に、感慨に浸りながら、今夜もいたって普通に営業する予定です。

だからプレゼントとか全く気にしないで、フラッと遊びに来てください。(*^^*)