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詩『言葉の街から』 対話シリーズ 6385-6388

2024年06月26日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



6385
文字の無機質な表情から
何度もすべり下る
ことばの人のおぼろげな姿が浮かぶ



6386
静まった薪(たきぎ)から
小さな火が付いて
言葉の通りがぱあっと明るくなる



6387
言葉の像が花火みたいに打ち上がる
喜びもあれば血の滲む姿もあり
秘匿されたひみつの匂いもする



6388
夏の夕暮れのにぎわいに
うっとりしながら
読者はどこかクールだ


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