メモ2020.7.13
現在の説話は、ひとりのおじいさんがいて、ひとりの女性にポテトサラダの話をする所から始まる。おじいさんとひとりの女性の姿形や服装やふんい気は消去され、抽象の「ポテ爺」となり「女性」一般が相方として浮上する。そうして、「ポテ爺」と「女性」の織り成す現在の説話が歩き出す。
現在の説話は、こうした何気ない日常の一コマから湧いてくる。説話と言うからには、個々の具体的な登場人物は抽象的人物変身し、具体的な人々がそれに触れ語っても説話的な抽象世界に参入していることになる。わたしみたいにそれに興味関心を持てない者たちはそれを風景のように通りすぎる。
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