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短歌味体 Ⅲ 1009-1012 言葉シリーズ・続

2016年07月09日 | 短歌味体Ⅲ

[短歌味体 Ⅲ] 言葉シリーズ・続
 
 
1009
千万言を費やしても
閉ざされた
固いドアはしんと静まり
 
 
1010
「癒やされるう」神はへらへら
扉から
外へ出て来たと言葉は記す
 
 
1011
「きさん なめとんのかあ」
「なめてます」
と時間の静かな深みから絞り出す
 
 
1012
遡上(そじょう)する魚のように
列島の
始まりの流れに言葉は独り立つ


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