回覧板

ひとり考え続けていることを公開しています。また、文学的な作品もあります。

[ツイッター詩90] (10月詩)

2019年10月03日 | ツイッター詩
 [ツイッター詩90] (10月詩)


「ハッキリと言いなさい」
と言われても
ひと言では言えない
言えない 言葉の家ない
吹きさらしの
千言でも 万言でも
カチッとぴったり
言い尽くせない
風吹く中

子どもばかりでなく
大人になっても
そんな場面に
出くわすことがある

のんびりと歩いていたら
急に風景が揺れ出し
窮屈な言葉の窪地に落ちている
責め立てられ追い立てられ
ているような
濃い意味の磁場
(風が ないなあ
窓は どこだ?)

「ハッキリと言いなさい」
と言われて
言葉の森の道
しぶしぶたどっていく
枯れ木の目立つ
緑少ない小道を
抜けて行く
心には枯れ葉ばかりが降り積もる

(秋 どんより空の
異変の徴候から 渦中 収束まで
溺れそうに泳いでいく)

詩『言葉の街から』 自動運転シリーズ 33-37

2019年10月03日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 自動運転シリーズ



33
これも洗濯には違いない
とっくに
川で洗濯は昔話になってしまった



34
さわやかな川の流れと
匂いを背に
洗濯してる時代はあったさ



35
昔にこだわり過ぎるぜ
形変わっても
太古から洗濯は不変さ



36
洗濯板の教育・家族・文化
洗濯板の
亡霊が社会を引っ張っている(バッカじゃない)



37
きみは洗濯板使ってもいいさ
でもそれは
オタク趣味の骨董趣味だね(好きにすれば)