回覧板

ひとり考え続けていることを公開しています。また、文学的な作品もあります。

短歌味体Ⅲ 3095-3097〈あ〉の物語シリーズ・続

2019年03月13日 | 短歌味体Ⅲ-5

[短歌味体 Ⅲ] 〈あ〉の物語シリーズ・続

 


3095
「泡立つ」という言葉に
触れるとき
自分のことかと〈あ〉と〈わ〉が波立つ

 


3096
人違いでもその名が
確かに呼ばれ
心ふるえて記憶の村へ

 


3097
もはや剣を断たれた
「真剣」のように
〈あ〉は言葉の森をさ迷うばかり