[短歌味体 Ⅲ] 〈あ〉の物語シリーズ・続
3095
「泡立つ」という言葉に
触れるとき
自分のことかと〈あ〉と〈わ〉が波立つ
3096
人違いでもその名が
確かに呼ばれ
心ふるえて記憶の村へ
3097
もはや剣を断たれた
「真剣」のように
〈あ〉は言葉の森をさ迷うばかり
[短歌味体 Ⅲ] 〈あ〉の物語シリーズ・続
3095
「泡立つ」という言葉に
触れるとき
自分のことかと〈あ〉と〈わ〉が波立つ
3096
人違いでもその名が
確かに呼ばれ
心ふるえて記憶の村へ
3097
もはや剣を断たれた
「真剣」のように
〈あ〉は言葉の森をさ迷うばかり