大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

京都の舞妓として修業中 福島市出身の恵里葉さん 芸を磨き古里元気に

2013-05-12 16:40:00 | 原子力関係
京都の舞妓として修業中 福島市出身の恵里葉さん 芸を磨き古里元気に


 「おいでやす」。すっかり板についた京都弁で笑顔を見せる。京都・祇園の置屋「多麻」で芸を磨く舞妓(まいこ)の恵里葉(本名・大場麻里奈)さんは、福島市飯坂町出身の17歳。中学卒業後、単身で伝統の世界に飛び込み、3年目の春を迎えた。
 地元の飯坂温泉で芸妓(げいこ)を見て育った。温泉街に響く三味線の音も好きだった。テレビで舞妓のドキュメンタリーを見て「これだ」と思った。伝統ある芸の道に進むことに、両親も賛成してくれた。一昨年3月、東日本大震災の3日前に、舞妓になるため、15歳で京都に向かった。
 故郷のことが心配だったが、夢中で修業に励んだ。朝早く起きて髪を整え、昼すぎまで稽古が続く。舞だけでなく、お茶の出し方や行儀作法も習う。夕方からお座敷があると、先輩の芸妓について回った。出番がないときは、ふすまをそっと開けて、先輩の芸を見てまねた。
 3年目の今春、初めて京都の「都をどり」の舞台に出演した。福島出身と知って震災や東京電力福島第一原発事故を気遣ってくれる常連さんもいる。宴席で会津と京都が舞台の大河ドラマ「八重の桜」が話題に上ると、うれしくなる。置屋の女将(おかみ)さんは「恵里葉ちゃんは心(しん)が強い頑張り屋さん。これからが楽しみ」と言う。
 舞妓は20歳前後で「衿(えり)替え」をして芸妓になる。「一生懸命に芸を磨いて立派な芸妓になりたい」と誓いを立てる。「福島出身の自分が京都で頑張ることが、被災した故郷の応援になるはず」と思っている。

2013/05/12 10:27 福島民報

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。