自分の出身地である福島で原発事故が起こり、仕事もそっちのけで自分の考えをずっと述べてきたわけですが、今までの「原発事故は危険だ」という発言を撤回するつもりはありません。ある方がブログで「いたずらに不安をあおるのはやめたほうがいいのではないか」という趣旨の発言をしている人がいましたが、人はみな生まれも育ちも環境も違うわけですから、原子力発電の事故が不安だと思う人は不安だと主張するだろうし、原子力事故は軽微なものであり安全だと思う人はそう思ってもらって自由だと思います。時間がたてばあらゆる事が明らかになると思いますので…再度繰り返しますが、自分は反原発、脱原発を信じて生きていくことに変わりはありません。今回の福島県で起こった原発事故によって相当の人々に健康被害がおこると思っています。事故で農作物も魚介類も工業部品等及び観光もビジネスとしては長期間にわたって成り立たなくなると予測しています。1970年代に当時の社会党系の反原発のグループが福島原発周辺の病気(特に甲状腺がん、白血病)の調査をした調査記録報告書を見た事があります。それによると原発周辺の甲状腺がんと白血病の発生率が中通り地方と比べて著しく多かったのですが、福島県も東電も原発との因果関係を証明しろと主張し、原子力発電所の責任逃れをしていた事を覚えています。今回も様々な病気になる人がでてくると思いますが、国も東電も因果関係を証明しろといいながら放射能汚染との因果関係を否定するだろうな、と自分は思っています。また病院も発病のデータを公表するとは到底思えません。ひと言で言うと、日本と言う国は隠蔽体質の国です。今回の東電の放射能の測定データを公表しないのも、とても納得できません。自分は無学な人間ですが大切な命と自然環境がこれ以上悪くならないようにこれからも精一杯できるところで社会の役に立ちたいと思っています。ですから原子力が安全だと思う方は安全であるという根拠をブログでもマスコミでもいいので自分の見解を述べればいいと思います。何も言わない人が一番問題かもしれませんね。
猪苗代湖 五色沼
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