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読書感想メモ 発達障害サバイバルガイド 借金玉著

2020年10月18日 05時22分29秒 | 日記
「発達障害サバイバルガイド」借金玉著
著者自身がADHDと診断され、二次障害に双極性障害を持つ「借金玉さん」が、
日常の生活に生きづらさを感じている人が生き延びていくためのコツとして47項目著した著作。
8つのチャプターからなる。
①生活環境②お金③習慣④在宅ワーク⑤服⑥食事⑦休息⑧うつ

①の生活環境の中では、「先行投資」というワードが心に残る。時間を有効に使うため、作業の質を上げるため、
健康を維持して余計なリスクを負わないために、「物に投資しよう。」ととらえた。具体的には、「食洗器」「マットレス(寝具)」「机とイス(知的生産拠点)」

②のお金では、「固定費と投資」毎月または毎日のように消費される「固定費」を抑える。家賃が安い場所に引っ越すというのが究極の方法。家賃が安い場所には、余計な消費をさせるようなコンビニや誘惑が少ないだろうというもの。考え方としてはとても面白い。引越しをする資金がないという人は借金をしてでも引っ越せ。はたまげる。しかし、「コストを減らすために投資する」と言い換えると納得する。

③習慣では「ルーティン」考えずにできるようにすること。それが習慣じゃん!でも、要約するとそういうこと。「次に何をするのか?」ということが分からなかったり、迷ったりするのは時間だけでなく、決定する・判断する労力を消費するということ。そういうことは、大切な決断のために温存しよう。

④在宅ワークでは、「休息」オンとオフの切り替え。ここでは、仕事をしないというイスを作る。リラックススペースの確保ですね。さらに、仕事用のいす机はコックピットのように効率化を図る。

⑤服では、流行を追わない。感覚過敏に備えて、着ていて快適なものを選ぶ。同じものを複数そろえる。高いものよりも安価でもきちんと手入れがされている服を着用する。

⑥食事では「メタ化」美味しい料理は「うまみ+塩」あとはアレンジで自由自在。その発想力が大事だと思うのではありますが。

⑦休息では、「働かなくても休むことはできるが、休まなくては働くことができない。」「完全な休日には現実逃避する。(家の外でできること、家の中でできること)外→サウナ、喫茶店、マッサージ 中→DVD、娯楽小説等。「エントリーコストが低い娯楽は危険」→パチンコは危険。「教養とはお金がなくても楽しく暮らせること」

⑧うつでは「手に入れるべきは、受け身をとる技術」どんなに絶望的な状況でも明日はやってくる。とにかく生き延びよう。→サバイバル。生き残るための技術を身に着けよう。

 生きにくさを感じている人に、とにかく優しい内容です。
 頑張らなくていい。生きていればいつか、再起できるときが来る。その時のために優しい、生きやすいライフハックを紹介してくれているという印象の本でした
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