シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0321■ガンはどこへ

2007-09-24 | 最後のメッセージ
いろいろメール、ありがとニャン。
アイツが読むから、おいらもわかる。
四つ足と一緒に暮らしてるんだったら、いっぱいナデナデしてあげなよ。
あれは一番いいもんだぜ。
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おいらのガン、死ぬ前には全部消えてたんだ。

一時は顔より首の方が横に広がって、うまく曲がんないくらいだったのに、それが消えたんだ。全部消えたら首が細くなって、今度は頭が上がんなくなった。
頭ってこんなに重かったか? 今までガンが持ち上げてくれてたのか?
スフィンクス座りでちょっと上げるのが精いっぱい。最後の2日はぜんぜん上がんなかった。

ガンが消えたらおいらの顔はホントのホントに小さくなって、
「子ネコみたい・・・」
ってアイツらが言うほどだった。真ん丸だった顔はすっかり三角になった。不思議だよな。
(←8月の真ん中ごろ。ガンがパンパンにデカくなって喰えなくなった頃。8月の終わりまでガンはどんどんデカくなってった)

なんで消えたのか?四つ足に「なんで」はないけど、いちおう考えてみた。最後だからね。

みんなのレイキと「がんばれ」が効いた。
これは、かなり助かったよ。ホントに。気持ちよくていっぱい寝られた。ありがとニャン。

トランスファーファクターが効いた。
これもあるだろうな。二本足が飲むもんをおいらが飲んでたから、1個のカプセルでも10個分なんだと。だからおいらは二本足で言えば、1日100個分ぐらい飲んでたんだと。

おいらが弱りすぎてガンが生きていけなくなった。
こういうことがあるのかどうか知らないけど、ありそうじゃないか?

あとは、アイツが言い続けてた、
「な~んにも心配しなくていいのよ。心配なんか捨てちゃいなさい。」
っていうアレかな?なにを心配してたかわかんないけど、
「もう生きなくてもいい。」
って思ってからは気持ちは楽になったかな? からだは大変だったけど。
スーっと、いろんなものがからだから抜けてったよ。ガンも一緒に抜けてったんじゃないか。

だから9月に入ってから死ぬまでの間、ガンはできたときとよりもっともっと速く消えてった。
朝あったもんが夜にはなくなって、アイツも探せなくなってたからな。

ただ、スーっと抜けてったもんの中に、
おいらの命
も入ってたんだ。おいらの命は毎日毎日少しずつ消えてったのさ、そう、ガンと一緒に。
(つづく)


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