シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0234■家の下のクルマ

2007-03-16 | 猫の海外暮らし
なんか急に寒くなってきた。ずっとアニキとは違う部屋で寝てたけど、ここんとこくっついて寝てる。
「また仲良しになったのね。」
って言われてるけど、どうでもいいんだよね、そういうのはさ。
(おいおい、またおいらが切れてるんだけど、この写真→)

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最近、「ちぇ」って思うことがあった。

アイツらがこのドアを閉めちまったんだ。
このドアは家の下についてて、引越してきてからずーっと開けっぱなしだったんだぜ。
だから、おいらやアニキ、近所の四つ足まで出入り自由だったのさ。

でも、閉めちまった。
閉まったらもう四つ足には開けられない。入れないってことさ。
ちぇ。

なんで閉めたかというと、この中にあったゴミを捨てたからなんだ。
ゴミったって、すごいゴミだぜ。クルマなんだから!
なんで家の下にクルマがあったのかね?
アイツらだってわかんないんだから、おいらにわかるわけがない。
とにかく、ずーっとずーっと前にここに住んでた二本足が、バラバラにしたクルマを家の下に置いといたのさ。

バラバラだから動かない。ずーっとそこにあるだけのクルマ。おいらたちは引越してきてすぐに家の中を探検して回ったから、クルマがあるのを知ってた。でもアイツらは知らなかった。(←こんなもんとか、ね。)

しばらくして、家の下に潜った連れ合いが見つけて、
「クルマがある!」
って大騒ぎになったんだ。

でも、騒いだだけでなんにもしなかった。あの小さいドアも閉めなかった。
だから、おいらもクルマのことは忘れて、あんまり家の下にも行かなくなった。
外にいるとき雨が降ったら雨宿りができる、もっといい場所も見つけたしね。

ところが最近になって、アイツらは急に家の下に潜ってクルマを引っ張り出したんだ。
ドアが出てきて、
クルマの前の、おいらたちが乗っかって昼寝ができるようなとこが出てきて、
椅子が出てきて、
窓が出てきて、
二本足がいつも必死でつかんでる丸いものが出てきて、
黒いクルマの足みたいなものとか、他にもいろんなものが出てきた。

アイツらは4人でフーフー言いながら外に運んで、全~部捨てたんだ。
よくわかんないけど、外にゴミを捨ててもいい日らしくて、家の周りはどこもゴミだらけ。
捨てられる日が来るのを待ってたらしい。そしてドアが閉まったんだ。
閉まるとなんだか口惜しい。そんなに行ってなかったのに。
近所の四つ足も入れないのは、ちょっといい気味だけど。
(つづく)

(アイツが書いた他のゴミの話はコッチコッチから)