シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0237■猫の士農工商

2007-03-27 | 猫の海外暮らし
「うちの子どもたちラグビーやってるのに、どうしてテレビの試合は観ないのかね?」
「プロを観れば勉強になるし、面白いのに。ピッピの方がよっぽど観てるわよ。」
そりゃ、どうも。
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>『士』はなんたってタビだろう。
からだも態度もデカいからな。
>特別に大きいものね。ピッピもチャッチャも目じゃないし、2匹のご飯もしっかり食べてくし。チャッチャたちも警戒してるわ。

(←『士』 「あの~、ご飯まだですかぁ?」)



>『農』はチャッチャだな。
国家を支える大事な仕事。でもツラくて、そうそう現金収入もない。色も土色でチャッチャにはピッタリ。
>ここは長男、糖尿病のインシュリン打ち打ちがんばる、ってことね。

(『農』 けっこう仕事がキツくてね~。もうちょっと右を頼むニャン→)


>『工』はピッピだな。
手先が器用な職人。兄貴みたいにツラいのはダメなんだ、次男だから。
>とことんマイペースで寝たり働いたり?

(←『工』 これのどこが手先なんだよう?)




>『商』はシィンくんだな。
人が作った物やサービスを右から左へ流して稼ぐスマートな都会派。現金収入もあってリッチなんだ。
>そうね~、うちに来てもピッピとチャッチャのご飯なんか見向きもしないものね。いいものたらふく食べてるんじゃない?

(『商』 これがリッチなんだと→)


なんだよ、ソレ? おいらがなんだって?手先がどうしたって?
おいら、手なんかないんだけど。
これ全部足だぜ。二本足だって「前足」って言うじゃないか。

コレ、庭の話なんだ。タビとシィンは勝手に毎日やって来る近所のヤツら。シィンは引越して来たときにこてんぱんにやったから、おいらたちを見ると逃げてくか、うんと遠くで様子を見てるか。まっ、家が隣だから、いざとなったらさっさとズラかるまだ子ネコだ。

タビはちょっと遠いところから来てんだけど、最近は毎日、おいらんちで喰ってく。いっつも腹を空かしてて、気になるのはアイツらがご飯をくれるかどうかだけ。だから、おいらたちを見てもへっちゃらさ。からだもデカいしね。この間、タビ用のご飯をチェックしてたら鼻を引っかかれちまった。
イテテテ。

アニキは根性座ってるからな。頑ネコなんて呼ばれたりもしてるし。ツラくても病気でも、がんばる四つ足さ。おいら?まぁね。で、アイツらはなんなんだ、と思ったら、
エタ・ヒニン
なんだって。なんのことかわかるか?
(つづく)