シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0164■ラグビー反対

2006-05-26 | 猫の海外暮らし
最近、まったく平和なおいら。ぜんぜんケンカなんかしてないぜ。アニキはときどき誰かを見つけちゃ追い払ってる。やっぱ、防人ネコだよな。アニキの防人ぶりはこっちから。
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今はまたラグビーシーズンってやつらしい。4人でワイワイ出かけて行ったり、ソファーに並んでテレビで観てたり。話にも、
「ラグビー、ラグビー、ラグビー、ラグビーーー」
っていっぱい出てくる。ずっと前に、「ラグビーばんざいだ!」って言ったけど(そん時の話はこっちで)、
最近はそうでもないんだ。

だって、あいつらがテレビで観てる時間がすっごく長くなってんだ。どれぐらい長いかっていうと、
「おっ、ラグビーだ♪」
とアイツのひざでさんざんコリコリナデナデしてもらって、すっかり気持ちよくてグースカ寝ちゃってから目が覚めても、まだ観てんだぜ!

子どももとっくに寝てるし、連れ合いなんか、
「大人になってから、こんなにテレビ観てたことない。」
とか言いながら観てる。アイツなんか、
「生まれてからこんなにテレビ観てたことない。」
って言いながら観てる。どうなってんだ? 

ナデナデがすんだら、ラグビーには用はない。さっさと庭に出て夜の見回りだ。ところが帰って来て、一声二声鳴いてもアイツらは気がつかない。
「行け~、○×□△!」
だの、
「いいぞ~、%&$#!」
だの、どこに行って、なにがいいのか、さっぱりわかんないことを叫んでる。

もう1回鳴いてみる。
「よしよし。頼むよ~」
だと。おいらも頼みたいよ、
「ドア開けてくれ!」
って。
(サンデッキもね~、昼間はいいけど夜は寒いよ。おいらたちのドアがほしいな~→)

ネコがいいアニキなんか、あいつらが気づくまでジッとドアのところに座ってるだけ。おいらはどんどん鳴くけどね。でも、こうなると鳴いても鳴かなくても同じだ。あ~、困った。
外はけっこう寒いし、雨が降ってくることもあるしね。トイレと見回りがすめば用はないんだ。

「あらやだ、ネコたち外だったのね!忘れてたわ。」
やっとアイツが気づいた時には、腹ペコでノドもカラカラ。
「あ~ら、よーく冷えてるわぁ。」
とアニキを抱いて喜んでる。冷蔵庫から出したビールじゃあるまいし。

「ニャー」
一応、もう1回鳴いておくと、今度は連れ合いが、
「よしよし、鳴く子は育つ、だ。なっ?ピッピ。」
だと。老ネコが育ってどーすんだよー。頼むからドア開けてくれって!
(つづく)