土の音(食育のグリーンノート&土の音工房)

「食と健康セミナー」(食養料理教室や講演会)の開催中。
「土の音工房」で、オカリナ製作販売・演奏・教室(初心者~)を主宰

運命と食養…だまって座ればぴたりと当たる!

2015-07-30 | 食と健康
運命と食養…「だまってすわれば、ぴたりと当たる」!

天下第一の観相師と謳われた“水野南北”(みずの なんぼく、1760年~1834) は、江戸時代後期に観相学から「節食開運説」(運は食にあり)を説いた、云わば“食養の元祖”!

大坂生まれで、五歳で両親と死に別れ、鍛冶屋の叔父夫婦に育てられるも、十歳で出奔。極道の世界で名をあげるも人相見から顔に死相が出ていると言われ、運命転換のため、慈雲山瑞竜寺に出家を嘆願。「半年間、麦と大豆だけの食事が続けられたら弟子にする」といわれ、川仲仕(荷役労働者)をしながら麦と大豆だけの食事を続けたところ、顔から死相が消えたばかりでなく、運勢が改善してしまった。

こうした体験から観相学に興味を持ち、髪結い、湯屋の三助、火葬場の隠亡焼き…と渡り歩き、実践的な観相学の奥義極め「南北相法」を完成。節食が運勢を改善することを唱え、多くの人を幸運に導いたという。

↓稀有な話を お聞き逃しなきよう、以下ご案内。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
■「あなたの吉凶禍福の根源はその食にあり-水野南北-」
真山政文先生 講演セミナー 近日日程

8月2日(日)13:30
場所:愛知県豊田市
会場:豊田福祉センター 4F 46会議室

8月21日(金)13:30
場所:石川県金沢市
会場:金沢勤労者プラザ 1F 103研修室

8月22日(土)13:30
場所:福井県福井市
会場:福井市地域交流プラザ 研修室601C(AOSSA6F)

9月27日(日)13:30
場所:岐阜県可児市
会場:可児市文化創造センター 2F レセプションホール

■参加希望者はお知らせください。何れの会場も無料ですが、事前に参考資料をお送りしますので、ご自身の一番知りたいことをメモしてお出でください。
───────────
GREEN NOTE (光明食養研究所)
玄米スローカフェ & 土の音工房“Atelier Clay tone”
TEL 090-4686-4124
HP:http://www14.plala.or.jp/greennote/
★Email:green@note.hope.cx
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

〈参考〉「だまってすわれば…観相師 水野南北一代」 (神坂次郎‥こうさかじろう 著、1999.12.1 小学館文庫)より抜粋

相法問答… 南北はいそがしい。昼間ほひしめくように押しかげてくる客たちを観相し、夜は夜で門人たちに相法の講義をする。「ええか…観相ちゅうのは、時に臨み変に応じて判断せんならんことが多い」と、南北はいう。

‥(略)‥観相にあたっては軽はずみを慎み、よくよく相手の稼業 万端を見定め、その考えの上に更に考えを積み重ねて判断せんならんことがよう判る。
‥(略)‥すべてを適中させ世間を「あっ!」と云わそうなど助平根性をもっておると“意怱々(こころそうそう)として静かならざるゆえ”心が浮ついてその変化を見極めることができず、大きな失敗を犯してしまうものだ。

「そもそも観相ちゅうもンは、おのれの我を離れて天地と同体の心をもって行う。人の相貌(かたち)だけを観るのや無うて、その人の天を観るこっちゃ。この心がまえでよう観れば適中すること地べたを打つより易しい。わが才におぼれて観相、観相と声高う云う者は惧(おそ)れを知らぬ大たわけじゃ。このようなのが人を瞞着(まんちゃく)して利をむさぼる、相者の風上にもおけん奴輩(やつばら)じゃ」
人生の裏街道を歩いてきた南北の講義は、明快であった。

‥(略)‥南北相法のすばらしさは、適中(あて)る相法を超えた、食物によってその人相、運命を変え得るものとしたところであろう。南北は、みずからが諸国放浪、万人観相によって実証したその具体例を、一つひとつあげて従来の"運命論"を打ち破り、人びとに生きる勇気と明日への希望を与えている。‥(略)‥

あとがき

あまい清涼飲料を与えた実験室のマウスが凶暴になったり、校内暴力が偏食や食事の乱れからだという学説もある現在、《食の多少を以て、富貴・貧賤・寿夭・窮楽》にんげん生涯の吉凶ことごとく"食"によって左右されるといった水野南北の慎食の教えは、ひどく新鮮である。

食うという、もっとも素朴な営みを運命学にまで昇華させた南北の「相法極意 脩身録」 は、別名を「南北相法極意抜粋」ともいい、文化九年(1812)の自序が付けられている。
その文中で南北は、"極意"といつた専門的な記述から《飲食のことのみ 集め、これを抜粋して四冊》にして、市井(しせい)の人びとに読まれるよう配慮したという。‥(略)‥

南北の命運学の面目は「適中を誇るべきではなく、人間を救う」ことに重点をおいたことであろう。南北が偉大なのは、ここである。

昭和六十三年正月 神坂次郎

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。