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祈年祭…皆さんの人生に稔り多きことを!

2015-02-17 | 食と健康
祈年祭(2月17日前後)皆さんの人生に稔り多きことを祈念して!

祈年祭とは、2月17日におこなわれる神社で最も重要な「としごいのまつり」ともいわれます。
「とし」は稲の稔りの意味で、春の初めに当たるこの時期、その年の五穀豊穣、産業の発展、国家・国民の繁栄を祈る祭典で、11月の新嘗祭とは対になる形で、古くから重要な祭祀とされてきました。

祈年祭は、改暦以前は毎年2月4日に執り行われていましたが、改暦後は、2月17日に斎行されるようになりました。
しかし、祈年祭をいつ執り行うかは地域や神社によって違いがありますが、宮中や伊勢神宮をはじめ、全国神社で最も丁重におこなわれてきました。
●参照:http://www.yasaka-jinja.com/kinen.html


詳細について…(神道の心を伝える)より

【祈年祭(きねんさい)とは】秋の収穫の祭り「新嘗祭(にいなめさい)」と一対になった祭であり、春に秋の収穫を祈念する「春の祭り」です。

収穫感謝祭である秋祭り「新嘗祭」の英訳は”Thanksgiving”となり、狩猟の御霊を慰める「放生会」の場合は”Carnival”となります。

これらは世界的にみられる原始的な宗教儀式である「感謝の祭り」です。

※「新嘗祭」は新穀感謝祭・収穫感謝祭であり「勤労感謝の日」ではなく、収穫を神々に感謝する祭りの日です。

さて、狩猟・遊牧民族の場合は獲物や食糧を狩り尽くしたら新たな土地を求めて移動します…。

しかし、日本は天皇陛下が「お田植えから収穫まで」を自ら尊い営みとして執り行われます。

農耕民族であった日本では、翌年の収穫を想定し、食べずに備蓄しておいた穀物を、半年後の収穫のための苗とします。

目の前だけの利益を追い求めるのではなく、先の努力(先行投資)を美徳とし惜しまない日本人の精神性や民族性はここから来ているのかもしれません。

常に皆で力を合わせて協力し【育てる】という概念が存在しているのです。

この様に、あらかじめ半年後の収穫までを祈念して祭儀を執り行うのも、日本人特有の神道的な感覚といえるかもしれません。

それらは、部族や集落という集団社会において「半年後の収穫目標を打ち立て、祭りを執り行い、集団社会で農耕に励む」という目標に向かう姿勢があり、そこには日本人特有の”協調性や倫理観”が反映していると言えます。
これが「祭り」であり「政り」の基となっています。

また、「めでたい」とは一年間を通じて使う言葉ですが、実はこれこそが「祈年祭」と密接な言葉でもあるのです。

”めでたい=祭り”とイメージされますが、
”芽が出ることをまつらい”、春が訪れ芽吹くのを今か今かと楽しみに待つことから「おめでとうございます。」などの言葉がうまれたそうです。

「おめでとう」という言葉は、まさに「春の息吹きへ期待する気持ち(祈年祭)」を語源としているとのことです。

※著者
吉川八幡神社 宮司 久次米一弥
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