土の音(食育のグリーンノート&土の音工房)

「食と健康セミナー」(食養料理教室や講演会)の開催中。
「土の音工房」で、オカリナ製作販売・演奏・教室(初心者~)を主宰

「砂糖は人を殺せる!? 」 “悪魔の粉” に警鐘・映画「シュガー・ブルース」

2016-07-25 | 食と健康
「砂糖は人を殺せる!? 」 “悪魔の粉” に警鐘・映画「シュガー・ブルース」

「シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ」(原題 "Sugar Blues" ) 監督:アンドレア・ツルコヴァー

★http://www.sugar-blues.com/

妊娠糖尿病を告げられ、子どもの健康共に心配する、1人の働く母親である女性監督が、自らの家族の生活と、行動する姿を5年間に渡り記録した映画。

ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、3大陸8ヶ国を巡って、科学者や研究者、医師、糖尿病の患者、健康食を推奨する人たち、政治家、食品関係のジャーナリストや弁護士、砂糖業界の関係者らを取材。

精白された砂糖が身体と精神に及ぼす作用を探り、砂糖の歴史をひも解き、多国籍企業と医療関係者、政治家らが一体となった強大な砂糖業界の闇に迫る。

 「シュガー・ブルース」は、砂糖の過剰摂取による心理的・身体的な依存症を指し、もとは1919年に作られた曲のタイトルだった。

1970年代、同名の邦題「砂糖病 甘い麻薬の正体」(ウィリアム・ダフティ著) が出版され、砂糖(精白糖)の危険性を初めて警告した本だといわれる。

 2015年、WHO(世界保健機関)は肥満や虫歯対策として、1日の摂取カロリーのうち砂糖を5パーセント未満に抑えるよう呼びかけるガイドラインを発表。

また、イギリス政府は砂糖の摂り過ぎによる子どもの肥満を減少させるために、2018年から100mLあたり5g以上の砂糖を含有するソフトドリンクに課税する方針を固めた。

 すでにフィンランドやフランス、メキシコなどで同様の課税を実施。すでにメキシコでは、過半数の消費者が砂糖入り飲料の摂取量を減じた。

● 砂糖ビジネス界の〈シュガー・マフィア〉の正体とは!? …『シュガー・ブルース』の監督が語る …より抜粋

「 “砂糖抜き生活” は家庭で可能な無血の革命!」

★http://www.webdice.jp/dice/detail/5192/

「私が2009年頃にリサーチを始めた当時は、砂糖を問題視している人はほぼ皆無でした。
この間、私は砂糖が持つ力や、その過剰摂取が人体にどれほど多大な影響を与えるかという事実に、何度も驚かされました。

当初は砂糖が、脳の病気(ADHD、自閉症、アルツハイマー型認知症)や心臓病、メタボリックシンドローム、2型糖尿病と診断される人の爆発的な増加だけでなく、がんにまで密接な関連性があるなどとは思いもしませんでした。」

「リサーチや撮影を進めていけばいくほど、砂糖が抱えているのは決して健康の問題だけではないことがわかってきました。

砂糖には、政治にビジネス、大金、そして権力もからんでいるのです。砂糖ビジネスの仕組みも知りました。〈シュガー・マフィア〉の正体や、砂糖ビジネスのうまみも。

なぜあらゆる製品が、時代を経るごとにさらに甘くなっているのか?砂糖はなぜ、店の棚にあるほとんどの製品に入っているのか?
ここでいう “店” には、有機農業で作られた食品を扱う健康食品店も、もちろん含まれています。

3大陸、計8ヵ国での撮影は、まさに壮大なアドベンチャーでした。どの国でも記憶に残る出来事があり、砂糖にまつわる問題のあらゆる側面を目にすることとなりました。

そして映画自体も、探偵ものから恐ろしいスリラーへ、徹底的な調査からアフリカにおける悲劇へと、様変わりしていったのです。

砂糖がからんだ最も顕著な犯罪は、1970年代に起きました(※)。そしてそれは、今なお私たちの社会に多大な影響を与えています。」

※注:1975年に当時のハーバード大学栄養学部長フレッド・ステアが書いた《食事における砂糖》と題された報告書が、FDA(米国食品医薬品局)が砂糖を安全だと結論づける根拠となり、世界中に砂糖の安全神話が広がったことを指す。ステアは長年にわたり砂糖メーカーや大手飲料・食品メーカーから多額の資金を得ていた。

…… 子供の頃から砂糖漬けにしない ……

「私は『シュガー・ブルース』を、世の親御さんのために作りました。彼らは砂糖中毒というあまりにも一般的で重要視されていなかった事柄について、何らかの問題があると気付いていながら、深く考えるきっかけが無いからです。

食品業界は私たちに、砂糖はごく普通な物質で、幸せな子供時代に欠かせないものだと教え込みます。ですが、果たして彼らの言うことは真実でしょうか?

この映画では砂糖、病気、そして薬というからくりが、いかに効率よく機能しているかを紹介しています。

業界はいかにして消費者を砂糖漬けにし、自分たちの製品を売り込むのでしょうか?

食品業界は自分たちを正当化しようとします。自分たちがいかに“素晴らしい存在”なのか、学校の行事や遊び場をいかにサポートしているか、そして砂糖の量は自分自身で気をつけるのが最善の方法だということを、アピールし始めるはずです。

でも、そんな理屈が通用すると思いますか?

最たる例が、10代の子供たちです。彼らは、最も弱い存在であると同時に最も重要な顧客が、お小遣いを手にする10代の子供たちであるという事実には口を閉ざしたままです。10代の子供たちは、忠実な顧客となる集団に育て上げるのに最適な年齢層なのです。

大切なのは、子供の頃から砂糖漬けにしないことです。本来、食物というものはバラエティ豊かで味も多種多様です。もちろん甘さにもいろんな種類があり、精製された砂糖など必要ないということを示すのが重要なのです。」

…… 砂糖抜きの料理はお財布にも優しい ……

「何よりもまず、砂糖抜きの食事をしたければ、食生活を完全に変えなければいけないことに衝撃を受けました。
解決策は砂糖を他の何かに置き換えることではなく、料理の方法を完全に変えることだったのです。

砂糖抜きの食生活がもたらした効果の一例として、私の2番目の子が幼稚園を1日も休まなかったことが挙げられます。
幼稚園の先生たちは何度もその理由を聞いてきますが、いざ私が説明を始めると、耳を傾けてくれません。

子供たちはおとなしくなり、物事に集中してスムーズに取り組めるようになりました。かんしゃくを起こすことが減り、家族の中でも特に子供たちが体調を崩すことが少なくなりました。

そして何よりも、家族でテーブルを囲むことが習慣になって、あれこれ会話をしながら家族の時間を楽しんでいます。それに、砂糖抜きの料理はお財布にも優しいんですよ。」

「自然の状態に近い食品を買うようにしてください。理由は簡単です。加工されていない食品ほど、含まれる砂糖の量も少ないわけですから。

子供たちと一緒に料理をし、自分たちの食事を作らせることも大事です。砂糖抜きでもきちんとした食事やおやつが作れる、いいお手本を見せてあげましょう。

家での食事がおいしければ、お店でジャンクフードを買う必要なんてないわけですから。それに、とりわけ10代の子供たちにとっては、自分のニーズに合った料理方法を学ぶのは、とても良いことです。そうすれば砂糖業界の餌食になることを避けられますからね。」

「家に精製された砂糖や砂糖を使った食品が無くても、もっと良質なお菓子を与えてあげれば、砂糖を欲しがる子などいなくなるでしょう。

食品についているラベルを確認したり、自宅の庭で“調達する”ことを覚えさせるのです。子供たちには健康的なおやつを用意し、学校に持たせてあげることも大事です。

多くの国では、学校に自動販売機を設置することは禁止されていません。自販機でタバコを子供に与える人はいないでしょうが、砂糖がたくさん含まれた飲み物やお菓子に関しては、法的には問題ないのです。

学校は教育を受けるのに安全な場所でなくてはなりません。ですが、食品業界や彼らのマーケティング、および栄養価の全くない製品に対して、あまりにも開放的すぎるのです。

一方で、砂糖が精神や認知機能、学習能力に影響を及ぼすという科学的な証拠はたくさんあります。砂糖の入っていない良質な食品は決してぜいたく品などではなく、効果的な教育ツールなのです。」

「私が取材をした人の中には、メディアの注目の的になった人もいます。とはいえ、根本的に何かが変わったわけではありません。

ジャンクフードは単に、“オーガニック”・ジャンクフードにとって代わられただけで、多国籍企業、科学者、食品メーカーらは40年前にやっていたことを今も繰り返しています。

あらゆる製品が、時代を経るごとにさらに甘くなっているし、私たちが思う以上に有害になっています。
ですが、そういった現状への対策はそれほど面倒なものではありません。

映画で語られるように、シュガー・フリーは誰もが自分の家庭の食卓で始めることができる無血の革命なのですから。」(オフィシャルインタビューより抜粋)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。