毎日新聞 2014年03月22日 21時54分(最終更新 03月23日 03時21分)
米主要メディアは21日、ウクライナ東部の国境付近にロシア軍が2万人以上の部隊を展開していると報じた。またクリミア半島では22日も、ロシア軍とみられる部隊がウクライナ軍施設を制圧する行動を続けており、同半島の完全掌握を狙っている模様だ。ただ、インタファクス通信はまだ約1万6000人が投降を拒んでいると報じた。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、米国防総省当局者は、ロシアが直ちにウクライナへ侵攻する可能性は低いが、侵攻が始まれば、食い止められないと指摘。米政府は国境付近で衝突が起きた場合、ロシアが侵攻の口実にする恐れがあると懸念している。
ロシア側は軍の展開について「演習」(ショイグ国防相)と説明しているが、ライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)は21日の会見で「彼らの過去の発言と行動の落差に照らし、疑いを持って注視している」とけん制した。
ロイター通信などによると、ロシア軍とみられる装甲車が22日、クリミア半島西部のベルベク空軍基地に乗り込み、明け渡しを要求。ウクライナ軍の司令官が連れ去られ、少なくともウクライナ兵1人が負傷したと報じた。【長野宏美】
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