本日取り上げるのは、小西六(現コニカミノルタ)の一眼レフカメラ、コニカFPです。
フォーマット :135判 24×36mm
マウント :コニカFマウント
シャッター :機械式縦走りメタルフォーカルプレーン(コパルスクエア)
シャッタースピード:B, 1-1/1000秒
ファインダー :ペンタプリズム式(固定)
フォーカシングスクリーン:マイクロプリズム
露出計 :なし
フィルム送り :レバー巻き上げ、クランク巻戻し
外形寸法 :145×102.5×49mm
重量 :765g(本体のみ)
発売日 :1962年9月
小西六の一眼レフは、露出計内蔵でファインダー交換可能なフラッグシップ機F(1960年)とファインダー固定で露出計なしのFS(1960年)から始まりました。このFPはFSに対しシャッターをコパル製にしてフォーカシングスクリーンをマイクロプリズムに変えた改良版で、1962年に発売されました。今年(2023年)で61歳の還暦過ぎのオールドカメラです。
ボディは丸みを帯びた美しいフォルムをしています。軍艦部も巻き上げレバー、シャッターボタン、シャッター速度ダイヤル、ペンタプリズムを挟んで巻き戻し回転レバー、という必要最低限のパーツだけ並んでいます。シンプルな造りです。
このコニカFPはかなり大柄で、特に縦走りシャッターを採用したせいか、他社のカメラより背が高くなっているようです。また重量もかなりあり、持つとずっしと重みを感じます。
裏蓋開けると、縦走りシャッターのメタル幕が見えます。誇らしげにCopal Square(コパルスクエア)と書かれています。
マウントはコニカFマウントと呼ばれる、口径40mm、フランジバック40.5mmのバヨネットマウントです。マウント切替時には純正のコニカF/コニカARマウントアダプターが販売されていました。レンズを外したボディを見ていきましょう。
ボディのマウント部には2つの押し込みボタンがあります。Aがレンズ着脱用、Bが絞り込み確認用になります。
レンズをボディにはめ込むと、レンズの赤丸部のかぎ状のパーツがボディの赤丸部に掛かって固定されます。レンズを外す場合はAのボタンを押すとボディの赤丸部の突起が引っ込み、レンズマウントのかぎ状パーツが外れてレンズが外れます。
そしてシャッターを押すと、ボディの青丸部のパーツが回転し、レンズ側の青丸内ののレバーを動かし絞り込まれという、ちょっと複雑な動きをする機構です。
コニカFマウントは1960年から5-6年間という短い期間で、後継のコニカARマウントにバトンタッチされていきました。
短命なマウントのカメラでしたが、なかなかスタイルの良い一眼レフでした。