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根室を巡る

2023-09-09 | 日記

北海道には何度か来ているが根室と函館には足を踏み入れたことがない。大人の休日クラブ・パスの安いキップで根室と函館の4泊5日の計画を立てた。昨日は一日中列車の旅で根室に21時40分に着き、今日は市内観光バスで根室半島を巡る

観光コースは根室駅から明治公園→納沙布岬→北方原生花園→金毘羅神社→根室資料館→花咲灯台車石→道の駅スワン44→春国岱ネイチャーセンター→北方四島交流センター→根室駅の7時間15分のバスの旅

昨日朝5時前に昭島を出て大宮からはやぶさ1号で新函館北斗駅に。ここでミガキニシンとカズノコの駅弁を購入、美味しかった。昨年JR北海道は社内販売がないと知って大失敗した。今年の昼食はバッチリ。

新函館北斗から3時間で南千歳に。南千歳から4時間で釧路。釧路18:39の根室行に乗車。一両編成で高校生がワンサカ乗ってきたが、殆ど厚岸で降りた。

今日の夕食は南千歳駅で一番人気という花咲ガニと道産牛弁当を車内で。時間がたっているせいか、イマイチでした。

釧路から3時間かかって、21:39根室駅に到着。北海道はデカいと思っていたが、それ以上にデカかった。駅員おらず最後の乗客は数名。タクシーもない。

隣の人に教えられて、トボトボとホテルに向かう。駅前は誰もいない。無謀な計画だったと流石に反省。

翌朝、市内を散歩。公園に出たが全く日本語のない看板。独特な町の雰囲気を感じる。

ここは花咲通りといい、銀行もあり根室のメイン道路のようだが、人気がない。商店街、飲食店も見当たらない。イオンがありました。

真っ直ぐ歩いて行ったら根室港のようだ。駅から20分近く離れている。

駅の方に戻ったら教会が現れた。明治時代から続く有名な教会という。

時々ポツンと店が現れる。観光バスから回転ずしの根室花まるが見えたけど、食事処は地図片手に探す必要がありそうだ。

市役所の隣のときわ台公園でラジオ体操に参加させてもらった。この公園は全国的にラジオ体操で有名な場所だそうだ。根室女工節の碑があるという。

駅の近くに海鮮市場があったので立ち寄ってみた。

まだ7時前で開店準備中。大好きな紅鮭が安い。よく見るときずもので漬物用の表示。紅鮭の漬物はどういうのかな?、フレークでしょうか?

毛ガニが2000円以下。函館の朝市では6000円近くしたと思う。大きさが違うのでしょうね。

ここで購入して送る人も多いのでしょう。切り身も売っていました。

駅に戻ったらカニの店の前で作業着のままたむろしている人がいた。外国人の方々でこれから作業所に向かうと迎えの車に乗り込んでいきました。

ここが4島返還、元島民支援の事務局のようだ。ここに旧根室県庁所在地跡の碑があった。

観光バスに乗るため荷物をまとめて根室駅に。一日6本釧路行が出るだけの寂しい駅。最果ての町のようで、これもいいのでしょうね~?

バス観光の最初はサイロで有名な明治公園。根室は明治8年ごろに開拓移民が入り牧畜をやり出したそうだ。最近はサイロを使わずに、ロール巻きにして牧草を発酵させているという。

次は日本最東端の納沙布岬に向かう。車窓から見る根室半島もかなり広い。

有名だという日本最東端の郵便局。この辺のものは皆日本最東端になる。

明治村から30分で納沙布岬に着いた。ガイドから地面の地図で北方4島の説明を受ける。今日は曇りで先が見えにくい。先端の木柱は北方領土 納沙布岬と書かれている。

岬の下はコンブ漁の最盛期だそうだ。船体の赤い色は貝殻島でコンブ漁が許可されている船だという。

右が北方館で左が望郷の家。望遠鏡があり、北方4島が眺められる。今日は曇りがちで残念。

北方4島のクナシリ、エトロフ、歯舞、色丹の海上交通の拠点が根室だったのが分かる。陸上交通が不便な時に高田屋嘉兵衛が根室の町を作り、クナシリ、エトロフ航路を開発した。

納沙布岬灯台に向かう。この店はサンマ丼発祥の店?、結構客も入っていました。稚内のノシャップ岬はウニ丼で根室の納沙布岬はサンマ丼と知りました。

朝採れたコンブ。2,3時間天日干しにして乾燥機にかけ、サイズを揃え、等級に仕分けするという。コンブもカニもサンマも採れなくなったとおばさんが嘆いていた。

納沙布岬灯台。北海道最初の洋式灯台で日本最東端の灯台。日本で朝日が最初に登るところ。

水平線の真中にちょこっと見られるのが貝殻島。ここから3.7㎞だそうで本当に近い。ロシアの警備艇が巡回しているのがよく見えるという。毎年6月に9千万円の協力金をロシアに支払ってコンブを採らせてもらっているという。プーチンは絶対に返してくれないだろうな!

灯台の下に鳥の観測舎。渡りの休憩地になっているようで多くの鳥が見られるという。

「クナシリ・メナシの戦い」の碑。1789年凶悪なアイヌ民族が反乱を起こし和人71人を殺害。アイヌ37人が松前藩により処刑された。明治時代はアイヌ迫害の根拠になっていたが、今では和人によるアイヌ民族への非道行為が原因と知られている。

北方4島の様々な記念碑が建てられている。稚内では樺太の碑が多かった。

各県から送られてきた石。何かイメージがあるのでしょうね。

4島のかけ橋。ここでは色々な催しが行われるようで、工事中の人も何のイベントか分からないという。

バスに乗り、この海の方向にヲンネモトチャシ跡郡があるという。16世紀~18世紀にアイヌが構築したチャシで最北端の日本100名城になっている。樹木はミズナラの風衝林。海風が強く半島では樹木が育たない。

◆根室半島チャシ跡群 - 根室市観光協会 (nemuro-kankou.com)

北方原生花園。色々な高山植物が咲いていた。北海道の中でも根室は寒い。この半島は風が強くもっと寒い。

人慣れしたポニーが人気。鼻面でズボンを押してくる。ここは牧場か?、湿性花園か?。先に見えるのはミズナラの林。

続いて金刀比羅神社。高田屋嘉兵衛が根室の町を作った時に讃岐の金毘羅さんから分祀したそうだ。高田屋嘉兵衛は司馬遼太郎の「菜の花の沖」で読んだことがあるが、スッカリ忘れている。もう一度読み直してみよう。

根室のお祭りは北海道三大祭りで豪華だという。立派な神社と神輿でした。

根室港。江戸時代は釧路港はなかったので根室は賑わったのだろうね。

根室市歴史と自然の資料館。建物は旧海軍の建屋。

縄文時代の遺跡も多いという。アイヌの縄文文化でしょうね。

これは樺太にあった日ロ国境標石。日本側は菊の紋章で、

裏のロシア側は双頭の鷲かな?。北緯50度線に何個か置かれていたそうだ。稚内のブラタモリで、樺太観光は国境見物で賑わったという話が出ていた。

ここは花咲灯台と車石。おもちゃのような灯台です。

車石は海岸まで下りていく。今日の波は静かだという。

花咲の車石。溶岩の柱状節理と同じで、球状節理というそうだ。球状は珍しいそうで、自然は色々なことをするね。

根室半島も宗谷半島と同じく風力発電が目についた。

この先の港が花咲港だという。

道の駅でのランチはかに釜めし。花咲ガニはカニと異なりヤドカリだという。カニの足は10本だが花咲ガニの足は8本。

道の駅で浜ゆでの花咲ガニと地元のコンブを購入した。カニは殻をむくのが苦手だと言ったら有料で殻を外してくれた。一匹2千円前後で函館の半分以下、花咲ガニは初めてだったが、十分な量と味でした。コンブも貝殻島の美味しいコンブでした。コンブの種類は実に多い~!

バスの中から根室半島の根元にある温根沼(おんねとう)。海とつながった汽水湖で丹頂鶴がよく見られるという。

春国岱(しゅんくにたい)のネイチャーセンターに入る。スタッフから春国岱や風連湖の説明を受ける。

春国岱に向かう。右がオホーツクで左が風連湖。2月のオホーツクの海はここにも流氷が来るという。

春国岱は330種類の鳥が見られるそうだ。日本全国で600種類なので半分の鳥がここで見られるという。

気持ちの良い木道になっていて、かなり先まで歩ける。風連湖は汽水湖で浅く、エサが豊富で渡り鳥の楽園になる。ハマナスの林が続き、ノンビリ来るところでしょうね。

最後は北方四島交流センター。一時、4島交流が盛んに行われていたが、今は冷却期ですか。

ロシア系の展示物が多く見られる。

高田屋嘉兵衛が28歳で船主となった辰悦丸。この船でクナシリ、エトロフの航路を開いた。秋田から米を運び、海産物を関西に持ち帰った。

バス観光を終え、16:10の釧路行に乗る。ヘッドマークは「道北 流氷の恵み」。道東には似つかない名前だよね。

一両編成で観光客で満席。JR花咲線は景色の良いユニークな線で有名だが、昨夜は真っ暗、今日はビールを飲んでグッスリ。時々目を開けて眺めたけど、海が広く、釧路湿原より雄大。

30年前にレンタカーで厚岸の霧多布から浜中を回り、牧場で美味しい牛乳を頂いた思い出がある。今日の夕食で釧路の寿司屋で浜中のウニを握ってくれたが美味しかったね。厚岸はカキとアッケシソウ(能取湖のサンゴソウ)、浜中はムツゴロウ先生だと思っていた。先日両陛下が出席した豊かな海づくり大会が厚岸で行われていて、アサリも特産だと知りました。

夕食は釧路の町に出て寿司屋に。地元産を主体にヒラメ、ホタテ、ホッキガイ、イカ、サンマ、イワシ、ウニ。駅弁より遥かに美味しかった。

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