8年前にツアーで鯵ヶ沢の白神の森を歩いたが、白神なら十二湖と暗門だろうとカミさんと歩いてきた。十二湖はガイドをお願いしたが、暗門はガイドなし。白神はブナの原生林で世界遺産になった。かって、日本国中にブナの森はどこにでもあったが、殆ど伐採され、杉に置き換えられたという。白神は需要地から遠く、建材としての価値が低かったため原生林のまま残ったそうだ。十二湖も暗門も2時間程度の遊歩道を世界遺産を感じながら歩いてきました。
濃いグリーンが世界遺産核心部、その周囲が世界遺産緩衝部、大外の括りが白神山地。核心部は許可なく立入禁止、緩衝部は立ち入り可能。世界遺産地域は白神山地の20%で、遺産内は林道や植林はゼロ。
6月12日(月)秋田から十二湖
秋田駅からリゾート白神5号【青池】に乗る。4両編成。
全席指定だが、殆どがら空き状態。座席は当然海側がお勧め。快速列車だが、座り心地は新幹線より上だね。
1号車と4号車には展望エリアがある。乗り鉄にはたまらない場所でしょうね。
「八郎潟越しに見える山はなまはげで有名な~」、車内アナウンスも親切。
車内販売はなく、コンビニの無人販売と同じで電子マネーで買う。アルコールはなし。
通過駅だが、この辺りが40年前に仕事で3回ほど来た八森かな?。風が強く雪は下から上に降ると地元の人に教えられた。ここは秋田音頭の八森ハタハタの地で、ご馳走になったきりたんぽ鍋が旨かったな~!
八森には飛行機で秋田に。東能代で五能線の普通列車に乗った。これは2両編成の普通列車。
十二湖の手前で列車が2㎞ほど徐行運転。ここは五能線で日本海の夕日が最も美しく見える場所だそうだ。今日の天気は雨のち曇り。
15:56、秋田から2時間ほどで十二湖駅に到着。ホテルの送迎バスに乗る。アチコチで十四津軽の文字が出てくるが、津軽地方の14市町村を指し、青森市は入らないという。津軽は青森県の西部を指すと知りました。
ホテルは6人用のログハウス。2人では勿体ない位広い。
レストラン。
時間があったので展望台に登ってみた。
左の白い崖は日本キャニオンで有名な所だというが知らなかった。その上の土砂崩れ跡が大崩、その上が崩山(940)。右は大峰岳(1062)から雲の中に白神岳(1235)。白神山地は高い山がなかったので登山者が入らず、未踏の原生林が残った理由の一つだという。
左はログハウスのホテル。右の日本キャニオンの下が十二湖。ホテルから十二湖の遊歩道があるが、クマが出るため通行禁止だという。日本キャニオンは崩落した樹木が根付き白さが薄れているという。
夕食の郷土料理の「だまこ鍋」。青森は鍋料理が多い。
6月13日(火)十二湖
3時間のガイドをお願いしたが、2時間コースをアチコチ寄り道しながら歩いた。4.0㎞、2時間45分。十二湖周辺には33の池がある。日本キャニオンあたりから見たら12の池が見えたので12湖と名付けたという。昨年大雨の影響で、遊歩道の不通ヵ所が多い。
朝の散歩でホテル敷地から十二湖の遊歩道入口。クマが出たため通行禁止。
十二湖に行くバスの中から二つ目の池、大池、越口の池、中の池、落口の池、がま池の6池を見る。
ホテルから10分ほどで森の物産館「キョロロ」で下車。ここから散策スタートだが、ここには立ち寄らず残念。
鶏頭場の池からガイドの説明が始まる。歩きながら眺めた池は鶏頭場の池、青池、沸壺の池、長池、子宝の池、埋釜の池、萱原の池、石穀の池、小夜の池、八光の池、中道の池、日暮の池の12池。
十二湖は世界遺産の外。所々に植林された杉があるためだろうね。
ここは(アカショウビン、カワセミ、ヤマセミ)のカワセミ三羽烏が有名だそうだ。所々でアカショウビンの鳴き声を聞いたが「キョロロ キョロロ」と物産館の名前ソックリに鳴く。愛嬌のある、幸せを感じる鳴き声でした。
青池、確かに青く見える。分析しても成分は何も変わらないので、光の屈折の関係だという。
ここからブナ自然林。十二湖のブナ群生地は部分的のようだ。ブナの大木は見当たらない。
ガイドからブナの実を20個ほど頂いた。殻をむいて食べたが実に美味しい。クマが欲しがるわけだ。最後の2個です。この殻をむく。
ハリキリ。幼木の時は食べられないように固い棘があるが、一人前になると棘がなくなるという。
クマが木を下りた時の爪痕。
ツクバネソウは葉が4枚で、
エンレイソウは葉が3枚。サンコウさんに何度も教えられたが、すぐ忘れる。
鬼の角のような面白い葉の形をしたオヒョウ。
大きなシダがお互い邪魔をしないように行儀よく生えていて見事。
遊歩道はこんな感じ。フキ、シダ類が多いかな。
沸壺の池、この池も青味がかっていた。
カツラの木が多い。この木の特徴は親の木の根元から次々と新しい幹が出てくる。ヒコバイと言い子孫が絶えない縁起の良い木だという。この木の匂いが好きだね。
花に切り込みのあるサワハコベ。
美味しいヒラタケ。ガイドは採取しないという。ここは国立公園内かな?
十二湖リフレッシュ村。道路が不通で休業中。ログハウスで自炊のみ。小中学生も使うようだ。
池が見えない所に標識が多いとガイドが嘆いていた。埋釜(いかりがま)の池。
少しは高低差がある。
萱原の池でアカショウビンをじっと待ち続けるカメラの二人。テントも持参して本格的です。
こんな道を通って~、
十二湖の新たなマザーツリーだという。前のマザーツリーは倒壊したそうだ。ブナの寿命は3,4百年。中が空洞になり倒れやすくなるという。
中道の池で、ここでもアカショウビンを待つ二人。鳴き声は聞こえるが、なかなか池に現れないという。アカショウビンの写真を取るために毎日10人以上入っているそうだ。
これがアカショウビン。
モリアオガエルの卵がワンサカ。
日暮の池を通って、
11時30分、大池前の十二湖荘に到着し、迎えのバスで帰る。ここでは幻の魚「イトウ」の養殖を行っているという。イトウは手間がかかり、一匹10万円だそうだ。昨夜イトウの握りが一貫出たが淡白で味を感じなかった。
ホテルで昼食後バスで十二湖駅に。この駅ではお土産以外に農産物も売っている。言葉通り道の駅。
13:04発、リゾート白神3号【くまげら】で弘前に向かう。
駅で買った青池アイス。アイスというより爽やかなソフトクリームでした。
弘前に向けて、景色の良い海岸線を走る。
北前船で有名な深浦の港。
太平洋側だったら3.11で大変なことになっていたかも?
千畳敷で列車が15分停車。海岸散歩に~
砂岩で海底が隆起したようだ。
発車3分前に警笛が三度鳴らされ、急いで戻る。
千畳敷駅です。
鯵ヶ沢駅から五所川原駅まで津軽三味線の生演奏サービス。流石に生は迫力がある。
五能線は鯵ヶ沢で日本海を離れ、津軽平野の田園地帯を走り、16時に弘前に着いた。五能線の海は味があるね。三陸の海は何度も津波でやられ、防波堤が目につくが、日本海側は殆どない。ウニ、ホタテ、コンブなどの養殖も目につかなかった。それだけ津軽の海は豊かなのでしょうか?。ビジターセンターで十二湖の四季のビデオを見たかったが場所が悪く立ち寄れなかったのが残念~。
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