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皇海山★

2018-09-17 | ハイキング

足尾山塊にある皇海山(すかいさん)は百名山で、前から登ってみたいと思っていたが、沼田から登山口までの長い林道は有名な悪路。マイクロバスも通れない道で、ましてマイカーは思いもよらない。

5月に袈裟小丸山で出会ったジャンボタクシーに皇海山を尋ねたら行ってくれるというので、今回アルコで計画したところ16名が参加してくれた。日帰りはムリというので沼田健康ランドで仮眠することにした。昭島駅を21時に出て、健康ランドに23時半に着いたが、食堂兼大広間は騒がしくて寝られる状態ではない。1000円プラスしてカプセルルームに避難した。

翌朝6時に出発し、コンビニで朝食と昼食を仕入れて皇海山に向かったが、林道は予想以上の悪路。登山口まで25kmほどだが2時間近く掛った。運転する方も大変だが乗っている方も大変。体がアチコチ振られて悪酔い状態。帰りは道幅が広く、道も少しはよいという栗原川根利林道で戻ったが、こちらも大変な悪路。2号車のドライバーは皇海山初めてだそうだが、今後この山の注文が来たら断るそうだ。

皇海山のガイドブックを見ると沢登りが多く、右左と渡渉が繰り返され、ルートをよく確認しながら登れと書いてある。未経験の山のリーダーで、地図の注意書きもあり、不安も多かったが、無事山行が出来てよかった。

自分が登りたい山はなるべく個人山行で登り、良かった山を例会山行で取り上げてきた。皇海山はアルコのメンバーを最初から巻き込んだようで、何となく後ろめたい気持ちがある。

皇海橋(8:30)→不動沢のコル(10:35/45)→皇海山(11;45/12:15)→不動沢のコル(13:10)→皇海橋(15:00)

標高:皇海橋1350、不動沢のコル1865、皇海山2144

仮眠した沼田健康ランド。6年前にSU-SAN、スワンさんと雪の日光白根に登った時に、ここのカプセルルームで仮眠した。

健康ランドを6時に出て8時10分に皇海橋に着く。25kmの栗原川林道に1時間半以上掛った。予想以上の悪路。右のマイクロバスは旅館の送迎バス。

登山届のBOXがトイレに併設されていた。

体操後、未経験の山なので、二番手にナビゲーターをお願いして皇海橋から歩き出す。

最初は樹林帯。

15分も歩かない内に渡渉が始まる。渡渉が3,4回繰り返す。

最初は沢沿いの道を登って行く。

岩に抱き着いて登る場所も。サンコウさんが石を置いてくれて渡りやすくなった。

1時間余りで行程3.6kmの半分に到達したが、ここから山頂まで2時間。登山は距離でなく、標高差が問題。

登山道が沢の中になり、ガレバ登りが始まる。赤テープを確認しながら登る。今日のリーダーは赤テープを見落としがちだね~?

傾斜がキツクなってきた。今日は沢に水が殆ど流れていない。

沢のガラバ登りが終わり、これから急斜面の登りになる。

不動沢のコルまでかなりの急坂を登る。

両手を使ってよじ登る感じかな?…写真を撮るのも大変な急坂。

何となく傾斜が緩やかになってきた。急傾斜は30分程の登りで助かった。長かったら足が完全に吊っていた。

不動沢のコル。皇海山は展望がないが、正面の鋸山は素晴らしい展望だそうだ。皇海山は足尾の銀山平から庚申山、鋸山を通って登って来た信仰の山。深田久弥は鋸山から見た皇海山の山容に感動したそうだ。

不動沢のコルから稜線歩きが始まるが…?

直ぐに山頂まで300mのキツイ登りになる。

左側の展望が開けた唯一の場所。庚申山と右に袈裟丸山かな~?…皇海山は庚申山の奥ノ院だったそうだ。

また急坂の登りになった。

ロープを上手く使って体を持ち上げる。

急坂をクリアー。山頂は近い。

山頂に到着。渡良瀬川水源碑があった。

集合写真。山頂に青銅の剣が立っているそうだが確認してこなかった…残念。

ここで昼食。マルで展望がない山。今日は風が冷たい。

昼食後急坂を降りる。足の置き場を確認しながらユックリ下りる。

不動沢のコルを過ぎて、よじ登った急坂を下りる。

こんな所も、結構慎重に…!

木の根を上手く使いながら。ユックリ、ユックリ…!

沢の中のガラバを下りる。

半分の標識に着いた。ここから傾斜が緩やかになる。

どの石に足を置いて渡ろうかな?

全員無事登山口に戻ってきました。ご苦労さまでした。

この2台のジャンボタクシーで来た。登山専門だそうで車の背面にリュックを入れる箱を付け、9名まで乗れるようにしてある。

帰りは道幅が広く、道もいくらかよいという栗原川根利林道で戻ったが、やはり強烈な悪路で距離も長い。結局沼田ICまで2時間半掛り、道の駅も風呂も立ち寄れなかった。

皇海山は100名山の中で最も地味な山といわれている。100名山を選定した深田久弥は足尾から庚申山を経由して登っているが、当時は登山者に殆ど知られていない山だったそうだ。皇海山の気品ある山容、庚申から皇海までの途中の景色、原始的自然美の山域など、「埋もれた山」として100名山に入れたようだ。

皇海橋から日帰り登山が出来るようになり、深田久弥が見た景色とマルで違った山になったが、沢の中のガレバ、よじ登るような急斜面の登り、山頂近くの岩場など、自分にとっては楽しく、思い出深い山になった。でも悪路の林道を考えると、再び行きたいと思わないな~!

ハチロクさんから皇海山の記録資料を頂きました。かなりの急斜面だったようです。

 以下GPSデータ(ご参考まで)

グラフ0:全体標高+距離  以下 拡大
グラフ1:急登開始~不動沢のコル       平均 31.3%(Tan斜度、45度で100%)
グラフ2:不動沢のコル手前の急登          68 %
グラフ3:不動沢のコル~皇海山頂上手前の急登 平均 34.8%

拡大グラフの「○」は定周期でのGPSデータ取得を示しており、 急登部は短い距離に「○」が集中して速度が伸びていません。 急登部の距離が短くて助かりました!

グラフ0
グラフ1
グラフ2
グラフ3
 
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1 コメント

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急登について (ハチロク)
2018-09-21 17:39:06
データ利用ありがとうございます。
同報した方から質問がありましたので解説します。
勾配の%は、あくまで平均のTan勾配です。なので68%の場合は角度にして34度です。もっと短区間でのログでは170%以上の部分があり、この区間は約60度の勾配で、2箇所は確認できました。
仰るとおり、短い区間+手がかりがあったので助かりました。
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