Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

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イスラエルとパレスチナ問題について 宗教と歴史③

2023-10-12 | 私の趣味&お楽しみ♪
今回は、両国の問題点と課題について書きます。

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追加:
ユダヤ教徒は旧約聖書(近年はキリスト教と分けるためにヘブル語聖書とよばれる)を読み、暗記し、解釈せずに文字通り信じる。


キリスト教徒は旧約聖書と新約聖書を読解し、解釈し、信じる(なので宗派がいろいろ別れる)。旧約聖書はユダヤ教徒の読む旧約聖書と全く同じ内容。

イスラム教徒はコーランを読み信じる。


全ては神の言葉とされていて、旧約聖書(ヘブル語聖書)、旧新約聖書、コーランは全てを同じ神からの言葉。

◆1948年、5.14のイスラエル国家を、

旧約聖書の予言するユダヤ教国家とみるか、
単に世俗的なユダヤ民族国家とみるかの対立がある。

◆アメリカのキリスト教福音派(宗教右派:熱狂的なトランプ支持層)は、

イスラエルがガザを占領することは
旧約聖書の予言の成就として支持。
その後にイエスの再臨があると信じている。

これらの立場に立つと、
イスラエルのパレスチナ人攻撃を正当化してしまうことになる。
パレスチナ人にもユダヤ教徒やキリスト教徒がいることを忘れがち。

◆ユダヤ人の入植は、アラブ系パレスチナ人の土地の収奪であり、
かつてヨーロッパ人にユダヤ人がされてきたことを、
今度はユダヤ人がパレスチナ人に行っているという非難もある。

◆旧約聖書の予言に立脚して、
神の約束の地(パレスチナ)を主張するシオニズムは侵略思想ではないか。

◆キリスト教は旧約聖書を史実とみて、
聖書のイスラエル史観を通してしかパレスチナを見てこなかった。
パレスチナ人の中にもキリスト教徒がいることを忘れている。

◆旧約聖書の創世記17.8に
「わたしは、このカナンのすべての土地を、あなたとその子孫に、
永久の所有地として与える。私は彼らの神となる」

という言葉があり、
ユダヤ人はこれを信じ、主張する。
この場合の子孫はイサク(アブラハムの本妻の息子)と

ユダヤ人になるが、
イスラエルがこの聖句を根拠として

カナン(パレスチナ)占拠を正当化するなら、
コーランにはその子孫はイサクではなく
イシュマエル(アブラハムの本妻が夫に与えた側女 の息子)になっていて、
イシュマエルの子孫はアラブ人になる。
よって、聖書に立脚すればカナンはユダヤ人に、
コーランに立脚すればアラブ人になる。

追加:ユダヤ人とアラブ人の対立を「兄弟喧嘩」と表現されるのは、上記の所以。

◆現代の聖書学では、この箇所は古代的な表現であり、
国際法上の根拠にはならない。
もし聖書に立脚しても、約束の地カナンはユダヤ人のみでなく、
子孫のイシュマエルも含まれ、
その子孫アラブ人のものでもあると解釈している。

◆旧約聖書に記述されているイスラエル国家と、
現代のイスラエル国家を一体化させるのは危険ではないだろうか?
それは天の教会と地の教会を一体化されるのと同じで、
かつてカトリックはこの二つの教会を一体化させて、
カトリック国の侵略戦争を正当化するという誤りを沢山犯した。

◆宗教右派の見解は、パレスチナ人は土地を奪われたのではなく、
正当な売買により土地所有権がイスラエルに移転したもので、
文句をいわれる筋合いはないと、イスラエルを支持する。


追加:「争いの裏には女がいる」とかなんとか言いますが、
「争いの裏には必ず宗教がある」んです。
ウクライナとロシアの戦争も、単なる土地強奪戦ではなく、
ローマカトリックVS.ロシア正教の
キーウの奪い合いだと見ています。
キーウは両宗派において、エルサレム的存在です。


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つづく。

書き出して、頭の中がスッキリしてきました。

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