仕事をしながらでも、勉強しながらでも、
食事をしながらでも、ベッドに入っても、
頭の中はずっと知的発達障害者の人たちへの関わり方なのですが、
最近なんとなく、
日本とアメリカの障害者へ対する関わり方の違いが分かってきました。
なのでもちろん、関われる方法も違うのです。
日本は「福祉」が基盤にあり、
「幸福」の「福」の字があることからも、
「皆が幸福に~」的な、慈善事業っぽさも残しつつ的な、
そんな感じが否めません。
「知的発達障害者=社会的に弱い立場」で、
包括的にサポートしていきましょう的な感じでしょうか?
高齢者に対する介護も、
この感覚に近いものがあると思います。
日本の医療従事者とか、かなり深い見解があったり、
いい点付いてたりしているんですけど、
国が関わる意思が弱いので、
結局なんか20年も30年も同じことをず~~~っと繰り返しているだけ
みたいなことになるんです。
が、アメリカの基盤は「医療と研究」です。
「福祉」は「政府の仕事」的なニュアンスが大きく、
「医療と研究」を利益があればガンガン政府がバックアップ。
「福祉」の網は上からふわっと覆い被さっている感じです。
「知的発達障害者=社会的に弱い立場」なのは同じですが、
彼らの個性を尊重し、サポートしよう!という感じかな?
あくまでも、「医療と研究」を基盤にしてです。
なので、ずんずん前進していく感覚が伝わってきます。
福祉の改革や改良を促す場合、
現場の状況を伝えるだけではなく、
医療的観点からの説明と、
研究データを元に文章を書かなければ、
相手(国や行政)を動かすことは不可能で、
その点、アメリカでは
海外の文献に頼るのではなく、
自国の調査結果や研究論文が集まるのが素晴らしいなと思いました。
知的発達障害に関してはまだ未知な分野が多くて、
日本ではまだ話題になったこともないことが、
アメリカでは既に注目されているのも、
研究が進んでいる成果なんだろうなと思っています。
今日は朝から「障害者虐待」について、
旦那と意見が真っ向から食い違って、
気分が悪いんですが、
まあ、考えさせられています。
私たちの言い合いになった話題は、
「一般公立小学校に通う自閉症の子が暴れ出し、
担任も手が付けられなくなり、他の生徒に危害が加わりそうだったので、
学校警備の警察官に連絡したところ、
警察官はその子を捕まえ、床に押さえつけ、手錠をかけた。」
という、警察官の行為について。
もちろん、その子の両親は憤慨し、
学校を訴えるとか、警察官を訴えるとか、そういう問題になるわけです。
そもそも警察官を目の敵にする旦那は、
「100%警察官が悪い!
そんなことをして良いわけがない!クソ警察官が!」
と言い切るのですが、
良い悪いを論じることほど簡単なことはないんです。
そんなの、100人中100人が悪いと言うに決まってる。
それに、こういうニュース相手に、
すぐ罵声を浴びせるのに、軽蔑します。
感情が先走って、きちんと状況を読み取れないんでしょうから。
人種問題、虐待問題、トランプ氏問題
全部、こういう風に加害者に罵声を浴びせる(テレビに向かって)。
罵声を発することがカッコイイとでも思ってんのかな?(バカだな。)
聞かされるこっちは、気分が悪いので、
無視して他の部屋へ逃げるんですけど…。
あっ、話が逸れた。
暴れる自閉症の子を扱う方法を学んでいない、
自閉症について学んでもいない、
犯罪者や凶悪犯を取り押さえる方法しか学んでいない警察官に、
「あなたがしたことは間違っている!」と言って、
罪を押し付けて、それで解決する話なのか?
という部分を考えていかなければいけないと、
私は思うんです。
また、障害児専用の学校もある中で、
あえて一般の小学校を選んだということは、
そういった対応を子供が受ける可能性があるという理解を
親が持っていないといけないとも思うんです。
特にアメリカでは、「天才自閉症」という言葉が独り歩きしていて、
自閉症を美化しすぎた部分もあり、
過剰に期待している親の行動は目に余るものがあります。
確かに類まれな才能を持った自閉症児もいるのですが、
学問に優れた能力と
社会的適応能力とは全く別物なんですね。
そもそも旦那は
スイッチ入って大暴れする自閉症児を
見たことないですからね。
何にも知らないくせに、簡単に言うので
イラッとします。
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