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Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

プロのメイクアップアーティストと

2019-08-16 | 大学・仕事
もう何から書いたらいいんだか、
分かんなくなっちゃう…
くらい、一歩社会に出たらいろんな扉が開いていきました。

デパートの化粧品売り場には
ときどき有名なメイクアップアーティストが
化粧品ブランドの本社から派遣されてきます。

有名な女優やモデルのメイクもしたことのある方で
大体NYは東海岸を担当しているアーティストですね。

で、その日は30代白人男性のメイクアップアーティスト。
ゲイではない感じ。
ワタクシ、彼がどんなメイクをしていくのか興味津々!
こっちのメイクって、
キム・カーダシアンのせいなのか、
マットでバサバサ付けまつげ、
カットクリースというアイシャドウとか
結構主流なんですが、
全ての人種にそういうメイクが似合うわけではないんですね。

さて、いろんな人種が来店するここで、
彼はどういうメイクをするんだろう?って。
間近で見学出来るんですから(仕事中ですが)、
こんな楽しいチャンスはありません。

有名メイクアップアーティストを迎えてのイベント中ということで
フルタイムの美容部員も勢揃いでしたが、
彼女たちはここぞとばかりに自分たちのノルマを達成しようと意気込んでいます。
結構ね、課されるノルマっていうのが厳しいみたいなんですよ…
なので、メイクアップアーティストの存在なんて、
ほぼ無視…。
「そっちで勝手にやってくれ!」
「勝手に本社から派遣されて来たんでしょ!」
みたいな感じ…

あまりにも彼が不憫だったのと、
私は幸いノルマ無しで気楽なのと、
そばでメイクを見ていたいという思いが重なって、
彼のアシスタント役に徹することにしました。

彼にメイクをしてもらいたいお客さんが
常に4〜5人待ってる状態。
彼は昼食どころかトイレ休憩の時間さえないほど忙しかったんです。

一通りメイクの流れを見て、
手順や使う小道具を把握したら、
ずら〜っと道具や化粧品を並べ、
使ったら即綺麗にし、
アイシャドウに取りかかれば専用ブラシを手渡し、
ハイライトにかかると分かるや否や専用ブラシを手渡し、
まるで、手術中の医師にメスとか渡すみたいにテキパキと!

ああ、なんか懐かしいわ〜、このペース。

そうそう、口腔外科や歯周外科で歯医者のアシストしてたノリとよく似てる。
外科のアシスタントに比べたら
悪いけどチョロいもんです。

とにかく彼のメイクテクニックが凄くて、
どんなショボい顔したお客さんも
みんな上品な顔立ちになって
みんなメイクが仕上がったと同時に背筋が伸びて
自信に満ち足りた表情に変わるの。

メイクって魔法だなって、本当にこの時に思いました。

股開いてメイクしてもらってたお客さんが、
かっこよく脚を組むんだもんね〜。

アイラインの引き方や、
マスカラを塗って綺麗にまつ毛一本一本をカールさせる方法、
アイシャドウのグラデーションの仕方。

凄い!!

としか言いようがないほど見事でした。

時間いっぱいまで彼のアシスタントをして
仕事を終えた後、
彼に言われました。

「キミは最高のアシスタントだよ!
どれだけ仕事がスムーズに捗ったかしれない。
本社にお願いして、
キミを専属のメイクアップアーティストのアシスタントとして
一緒に仕事して欲しいくらいだ!」
って。

嬉しかったわ〜〜!!
これが入社して1ヶ月経つか経たないかくらいの出来事でした。

あちこち飛び回るとか無理だから有り得ないけど、
頼まれたわけでもないことを
自分の判断でやってみて、
それが今までに経験したことがないと言って喜んでもらえ、
褒めてもらえる、
このサイクル。

自分の判断力が認めてもらえるようで
誰かの役に立ったようで、
お給料もらうこと以上に嬉しい。

専業主婦してると
こういう感動や
褒められて嬉しい気持ちは忘れちゃいがちなので、
その気持ちをこの歳になって
再び味わえるというのは
とても嬉しいことです。
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