長島音楽教室~守口メイプルパーク

守口メイプルパークのピアノ教室です。
リトミック・絶対音感指導も行っています。

ピアノのお嫁入り先が決まりました。

2017-02-10 00:42:47 | ピアノ・ソルフェージュ

実家にある、私が子供の頃使っていたピアノ。

毎年の調律を欠かさず、実家へ行くたびに何かしら弾いています。

少し小さく最高音もAなのですが、昔の物なので良い材木を使っているそうです。

部屋がコンパクトな木造ということもあり、とてもいい響きがします。

 

私は一番初め3歳の頃、兄や従兄弟たちとお寺のオルガン教室に通っていました。

お堂にずらりとオルガン(電気だと思います。さすがに足踏みではなかったような?)が並べられ、大勢の生徒がバラバラに弾いていて、先生が回って来ては〇を付けて行くというレッスンでした。

テキストは大きくて分厚い「幼児のバイエル」。

(今、気付きました!大きな本でなく、私が小さかったのじゃないかな

”どどれどどれみど”みたいな曲を、無味乾燥に次々弾いては〇を貰っていました。

どんどん先まで弾いても先生がなかなか回ってこないので、退屈だったのを覚えています。

 

年長さんになって、母がピアノの先生を探して連れて行ってくれました。

そこで本物のピアノに触れ、弾きたいと思いました。

兄と一緒に習い始めてしばらくして、家にこのピアノがやってきたのです。

 

「こどものバイエル」「メトードローズ」「こどものヘンデル」・・・

新しい楽譜を貰うたびに、最後まで読んで弾けるだけ弾かないと気が済みません。

この趣味?習癖?はずっと続き、小学校では学年が代わって始業式から帰ったら、いつも貰った教科書を全部ゴロゴロ寝転びながら読んでいました。

特に音楽の教科書は最後まで歌ったり弾いたり、しまいに忙しい母を捕まえて二部合唱を強要したりしていました。

母も、歌が好きなのでよく付き合ってくれました。

メロディを歌ってもらって、二部を付けるのが面白くて嵌っていました。

その時もピアノで音を取ったり、伴奏したり。

 

ピアノの先生は、絶対音感やソルフェージュをしてくれて、それがとても楽しかったし、身に付いたのです。

ですから、私も小さな生徒さんには絶対音感、そしてソルフェージュを必ずしています。

楽譜も、難しくても頑張って読むように指導しています。

継続は力なりです。

 

その後、音大進学までこのピアノは私の友となりました。

悲しい事も、嬉しいことも、皆知ってるピアノ

 

レッスンの帰り道、ソナチネの素敵な部分を頭の中で繰り返しながら歩き、家についたら急いで弾いたっけ。

初めてショパンの曲~ワルツをする事になった時は、やった~と思ったなぁ。

シューベルトの即興曲3番は、母が亡くなった頃に弾いていて今も聴くと思い出す。

 

音大生となり、新しいピアノを割引きで購入でき、このピアノは玄関に置かれることになりました。

それからは、玄関で近所の子供さんに教えたりしていました。

 

そんな思い出がいっぱいのピアノ。

どなたか生徒さんが引き継いでくれたらなぁ・・・と思い、順番にお声かけしていました。

そして、ついにお嫁入り先が決定。

電子ピアノでは行き詰まりを感じていた、と喜んで下さってこちらも嬉しい限りです。

末永く、大切にしてやってください

何か、名残惜しいなぁ。



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