長島音楽教室~守口メイプルパーク

守口メイプルパークのピアノ教室です。
リトミック・絶対音感指導も行っています。

「戦場のピアニスト」のその後

2015-09-11 11:37:55 | ピアノ・ソルフェージュ

             

私はよく、守口市や大阪市の図書館で本を借ります。

その時、音楽関係の棚を見ていて「シュピルマンの時計」という本が目に止まりました。

帯には、「戦場のピアニスト」その後の物語・・・とあります。

 

「戦場のピアニスト」という映画は、TVで見ました。

第二次世界大戦中のポーランド・ワルシャワを舞台にした、迫害から逃れ生き延びたピアニストの実話が原作です。

映画では、ポーランドの作曲家ショパンの曲が演奏されます。

かつてのショパンの思いも反映しているかのようです。

この映画といえば、「ノクターン遺作」でしょう。

うちの教室でも人気があり、大人の生徒さんTさんも、これを目指しておられます!

 

写真は、破壊され廃墟となったワルシャワの街に潜むピアニスト、シュピルマンがドイツ軍将校に見つかり、ピアノを弾くよう言われて、「バラード1番」を弾いている場面です。

(実際は、「ノクターン2番」だったそうですが、思いの激しさを表すために曲を変えたのでしょうか。

凄まじい逃亡生活を送っていて、バラードの後半、あんなに弾けないと思いますが・・・。

元気な私でも、バラ1を弾くとゆっくりでも手指が痛くなります。)

その後、将校は食べ物を渡して去って行き、やがて攻めてきたロシアの収容所で亡くなります。


さて、この本の著者は、シュピルマンの息子さんです。

何と、日本語が堪能で、訳でなく、直接日本語で書いておられます。

福岡在住で、奥様も日本人です。

 

シュピルマンは、親兄弟のこと、戦争のことを一切話されなかったそうです。

ただ、ポーランドでは痛ましいことに、家族を失い、血縁者がいない事は珍しいことではなく、映画を見るまで、息子さんもあまり理解していなかったと。

映画の中の登場人物によって、祖父母や叔父叔母に初めて会うことができたと書いています。

 

「父にとって、音楽は命の恩人だった。

音楽がなければ、父はあの地獄を生き延びることができなかっただろう。

くじけそうになりながらも精神的に毅然としていられたのは、音楽があったからにほかならない。

ドイツ人に追われ追い詰められていく中でも、暗譜している楽譜を思い浮かべて、指を動かしていた。

その行為によって狂気と絶望の縁から、正気と生への希望に戻っていった。」

息子さんは生き延びた証でもあり、怪我をしたり危険なことは、異常なほど叱られ禁止されたらしい。

 

共産主義を嫌い、また、有名なピアニストだからいくらでも外国に住むこともできた。

しかし、「私の街であるワルシャワを離れることはできない。」と言って戻った。

家では、一日中ピアノを弾いては作曲していた。

 

電話での最後の会話は、「水分を充分にとってね。」対し、

「あの時、水を、水をと言いながら、一滴の水も飲めないで苦しんで逝った人のことを思うと、水を飲むのもつらいんだ。」

葬儀は国葬で普通は土葬だそうだが、「自分の家族が燃やされたから、自分も火葬にしてほしい。」と希望していて火葬になった。


・・・ざっと書くとこのような内容です。

写真のドイツ人将校についても書かれています。

日本語字幕では、敬語のドイツ語を話してるのが反映されてない、とあります。

ユダヤ人として追われる立場の男に、敬語で話しかけるドイツ人将校。

この将校は実在で、ナチスの政策は間違いであると、ポーランド人、ユダヤ人の組織的な救出に奔走した人物。

彼以外にも、古くからの多くの友人が自らの危険があるのに匿ってくれたりと、「真の英雄」ばかりに出会い、シュピルマンは命を長らえた、と書かれています。

 

題名の「時計」ですが、映画にも出てくるように、助けると言って時計をだまし取られます。

家族も時計もピアノを弾くことも奪われ、時間の感覚もなくしたシュピルマン。

そのこともあって、時計に執着し、異常にたくさん持っていたそうです。

「そのうちの一つをかつて父に渡されたが、改めて形見として見つめている。

彼自身の時間を、そして人生を取り戻したその証が、この時計と私。」

「音楽家だった父は、たくさんの音を残してくれた。

CDに収められた父のピアノ演奏、父の作品。私の中の父は永遠なのだ。」


PTNA西日本地区本選入選おめでとう!

2015-09-10 15:14:26 | ピアノ・ソルフェージュ

長島音楽教室では、3名が西日本地区本選に進み、入選することができました。

Nちゃん、T君、K君、おめでとうございます

生徒さん自身の努力と、ご家族のご協力、諸先生方のご指導(講評含め)があってこそ。

そのお手伝いができて、心から嬉しく、誇りに思います。

   

 

そして、PTNAコンペティションに臨んだ生徒さん、Mさん、Aちゃん、Nちゃん、T君、K君。

夏ステップに出場した生徒さん、Fちゃん、S君、K君(両方参加)、Mちゃん。

また、1段階、階段を登ることができましたね。

今回参加できなかった生徒さんも、次回秋ステップ目指して励みましょう

深く取り組みほど、ピアノの楽しさ、素晴らしさがわかります

 

ハタ(絶対音感)全問正解できるようになった小3のFちゃん。

ソルフェージもかなり進んで、リズムもばっちり。素敵なメロディを歌ってくれます。

ピアノも、お姉さんの弾き方になってきました。

コツコツ一所懸命練習してくるFちゃん、コツを掴みましたね

今度のステップでは何を弾こうかな?

 

「ピアノファーストレッスン2」を始めた年長さんのMちゃん。

今までになく熱心に取り組んでいます。

もう一回、もう一回、と何度も弾いて、納得するまで止めません。

もうじき頼んでいたピアノも来ますね

きっと、もっと上手になりますよ。

 

秋ステップを目指す小4のSちゃん。

シャープ系のスケールやカデンツを学んでいます。

ハタで知ってる和音ばかりだから、理解もしやすく。

後は美しい演奏目指すのみ。

自由曲は何がいいかな?

 

小さな弟妹さんがおられる方は、本当にたいへんです。

小1のHちゃんも、今季こそは参加できるといいですね。

ノートの宿題をいつもちゃんとして来てるし、頑張っています。

行き帰りさえ大丈夫なら、会場では私が付き添いますので・・・

 


いよいよ新学期

2015-09-01 14:51:41 | ピアノ・ソルフェージュ

夏休み明けは、色々あると聞きます。

40日間、学校がお休みで、テンポもマイペースで過ごしてこられたことでしょう。

旅行に行ったり、家族との時間が長く取れて色々考えるところのあった方もおられるでしょう。

コンクールを頑張ってた生徒さんも、すべて終え、少し気が抜けてしまう時でもあります。

 

さぁ、そんな夏休みから、パシッと気持ちを切り替えて、今日から9月

新学期の始まりです。

ピアノレッスンも、毎週になりますよ。

かの私も、滞っていたブログを書き始めました。

まだ眠たがる脳を、(`o´) コラコラコラ~ッ!!と起こしています。

 

時間を何度か間違えて、あまり来れなかった、S君。

何度目かの壁に当たってしまった、Mちゃん。

大学生になって、再び作曲を学ぶ、Y君。

応援するよ。

素敵なピアノが弾けるように・・・

素晴らしい音楽に出会えるように・・・