それぞれ新年度を迎えられた生徒さん。
会話の中で頑張ってたり、悩んでたりすることが伺えます。
ピアノを習いに来ること、演奏することで、少しでも励みになったり楽しみになったりできたら、と改めて思います。
新小学1年生のFちゃんは、保育所の最後の生活発表会で鍵盤合奏のリーダーを任されたとの事。
これも自信になって、今後に繋がって行くこととなるでしょう。
この頃は、お母さんが帰られることも増えてきましたが、返ってよくできてるほどになりました。
2年生になったSちゃんは、心の中に持っている事が溢れ出るように、一気に話し出しました。
まだ2年生、でももう2年生です。
話してくれたことを踏まえて、ピアノレッスンとしてできる事は何か。
児童期からは、その事も大切な要素です。
さて、お引越しされたNちゃんは、しばらく遠くて通いにくい所を来て下さっていましたが、遂にお別れする時が来ました。
最後のレッスンの終盤で、「これが最後の曲になるね」と言うと、様子が何だか・・・?
それでも最後までレッスンし、エレベーターまでお送りしました。
その後のことをお母様がお知らせ下さったのです。
“卒業式でも泣かなかったのに、エレベーターの中で声をあげて泣いた。
人生の中で人とのお別れでさみしいという感情が湧いて泣いたのは初めて。
たくさん認めて、心から大切に指導してくださったのを、小さいながらも感じていた。
ほんとうにいい先生に出会えてあの子は本当に幸せだ”
と言った内容でした。
その言葉に、今度は私が泣いてしましました。
教師冥利に尽きるとはこの事でしょう。
一生懸命教えても、いつかは巣立ってしまう・・・。
虚しい想いをどこかで抱えていた自分が恥ずかしくなりました。
今までもこれからも、ずっと心から生徒のことを考えて、精進して行こう。
改めてそう思いました。