これイイ~~~~!
めっちゃ良かった!!
さすが瀬尾まいこ氏!!!
まさしく青春100連発って感じ。
もちろんエピソードは100個もないんですが、ある事全部青春やなぁというのを関西的に言うと 『100連発』 なんだな。ふふ
舞台は大阪の下町の中華料理屋。
そこの兄弟、ヘイスケとコウスケのそれぞれの1人称で、交互に物語は進みます。
この兄弟、タイプは違うけど根っこは同じっていうか、すんごいエエヤツなんですわ。
それに出てくる人も、大阪人だけじゃなくて関東人だってエエヤツやんか。
なんかもう、ニヤニヤしちゃいます。
古嶋君の子供みたいにまっすぐな友情とか。
北島君の穏やかな健やかさ(大阪にだってこういう奴おるんやぞ、みたいな)とか。
みんな愛おしいヨ。
ところであの大阪の下町感は、住んだ事ある人間にしか書けなさそうですよ。むふふ
以下、ネタバレあり!!!
何となく馴染めてない気がして、居場所がないっていうか居づらいような、あのコテコテの大阪の下町を飛び出したヘイスケだけど。
結局大阪に帰るんだけど。
1回出ると出ないとで、その居場所の大切さとか自分にとっての位置とか、そういう認識はやっぱ全然違うと思うし。
だからヘイスケはもう迷わないなじゃないかな。
いや、迷うんだろうけど。若いし。
そして、コウスケが親父さんに怒られたのも、そういう事なんじゃないかな。
コウスケ的に甘ったれてたつもりはなかったんだろうけど、だからこそ親父さんは怒ったんだろうな。
うんうん、親父ってのは言葉にしない(できない)けど、大事な事は分かってるもんさねぇ。
それにしても、アリさんカッコ良かったな。
やっぱ年下と付き合うからには、アレくらいの度量が必要なのか。。。。ブツブツ
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戸村飯店 青春100連発 (文春文庫) |
瀬尾 まいこ | |
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