三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

モダンタイムス(上・下) <伊坂幸太郎>

2011-10-31 10:23:55 | 日記

 待ちに待ったモダンタイムス文庫版です。

 まぁ待ちに待った割に、人から借りて読んじゃったけど。

 だって貸してくれるって人がいたからー。

 イイーんです、借りて読もうが買って読もうが、オモロイもんはオモロイ。

 そのうち買いますから、許して伊坂さん…

 

 相変わらず、軽快でスピーディ。

 作家の伊坂好太郎なる人物も出てくるし、後輩は大石倉之助だし、奥さんは謎に強くて怖いし、暴力を生業にする岡本猛は憎めないし。

 キャラ立ちまくりです。

 

 あらすじはもう、あちこちで紹介されてるでしょうから、そっちを読んで頂くとして。

 

 国家やシステムについての考察部分が結構長くて、読んでるとうーんとグルグル考えさせられそうになるけど、先が気になるから考えるよりとりあえず先へ進む、みたいな。

 おや、そういう部分があるって考えると、いつもより軽快度は下がるのか?

 いや下がらないね、そこが伊坂さん。(お前誰やねん)

 

 

 

 

 

 以下、ネタバレあり!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 冒頭から、主人公渡辺クンが拷問されてるシーンから始まります。

 これが痛いんだよぅ。

 いや実際には拷問されずに済むんだけどさ。

 伊坂さんの暴力シーンって、温度が低くて、傷みをあまり感じずに読めた気がするんですが、なんかこのシーンは痛かったなぁ。

 やっぱ爪を剥ぐってのが、リアルすぎるのかしら。イテテ

 

 その拷問を依頼した、最初は怖くて怪しすぎる奥さんですが、後半になると温かくて魅力的で頼もしい存在になっていくのは何故だ…不思議。

 結局彼女は、夫の事が大好きで、単に浮気は死に値するという価値観を持ってる女性だったって事かしらん。

 ごく普通の。

 ちょっと強すぎるだけの。

 うーん、怖い。

 でも美人だから許される…かな?

 

 どうでもイイですが、『幸太郎』 の文字を一つ 『好』 に変えるだけで、見事に好色っぽい字面になりますなぁ。

 

 

 

 結局 『モダンタイムス』 的には、国家には独裁者はいなくて、世界はだた 『そういうことになっている』 優秀なコロニーって事になるのかな。

 渡辺君達も、一矢報いる事もできなかったわけだし。

 何やっても無駄っていうか。

 だって 『そういうことになってる』 んだもん。

 そう考えると虚無っていうか無力感?にヤられそうになるけど、作品的にそこまで虚しくなってなくて救われます。

 ちゃんと皆が、もがいて足掻いて考えて考えて考えて、負けたり負けそうになったりしても立ち向かったりするからかなぁ。

 渡辺君も別に、逃げたわけじゃないんだと思うし。

 

 世界は大きなものに動かされてるかもしれないけど、人間はささやかに、目の前の事に一生懸命に生きていくんだよね、きっと。

 

 

 

 

 ところでこの文庫版、単行本と大筋は変わってないけど、結構な改稿がされてるみたいですな。

 そうなると単行本も読みたい。

 そのせいか、ブック●フでフツーなら文庫版が出たらガクンと下がる単行本の値段が、あんまり下がってない。

 さすが・・・伊坂幸太郎

 

 さらにモーニング連載(これも驚く)当時の挿絵が入った、特別版なるものもあるらしいし。

 出版、メディア界はアツいなー。ウッシッシ

 

 

 

 

 

 

 

モダンタイムス(上) (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社
モダンタイムス(下) (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社

だまされた!

2011-10-28 11:19:03 | 日記

 普段あんまり食に興味ないし、甘いものもそんなに食べないし、粗食だし。

 おまけに周りの人がみぃんな私の事を 「細い細い」 って言うもんだから、すっかり油断してまして。

 体重計にも乗らず、『ちゃんと食べないと体力落ちて病気になるから』 と、残業で毎日遅いのに普通に食べておりました。

 そして昨日久々に体重計に乗ったら・・・・・・・

 

 なんだよ!ちっとも細くないじゃん!!

 

 うぅぁぁぁぁ・・・・・

 何なんですか。

 女子ってのは自分以外の女子に 「細い」 と言って油断させ、太らそうとする生き物なのですか。

 あたしゃスッカリ騙されてましたよ。

 

 なんか最近妙に食欲あるし、そういえばお腹も出てきたなぁーと思ってはいたのだが…うーむ

 もうすぐ健康診断だし、ここはいっちょダイエットでもするか!

 どうやって痩せようかなー、食べなきゃ痩せるんだけどなー、食欲あるしなぁー、運動できないしなー、やっぱサプリ系かなぁ・・・ヒヒヒ

 

 でも今日は飲み会だから、ダイエットは明日からだね。

 たらふく食って飲むぜ。ヒヒ(←既にアカン)


おたまじゃくしが飛ぶ

2011-10-27 11:12:04 | 日記

 貧血の前症状として、私の場合視界一面に、オタマジャクシが飛んでるような感じになるんですが。

 オタマジャクシっつーか、あれはなんだろう。

 ミジンコ?微生物?

 分かった!うぁー精子を顕微鏡で見たときの感じだ。。。。気付かなきゃ良かった。。。。

 

 とにかく、そういう状態になるわけです。

 

 で、本格的に酷くなると、耳が聞こえにくくなりぃの、吐き気しぃのお腹痛くなりぃの視界は砂嵐みたいになりぃの、倒れぇの。みたいな。

 さっき久々にオタマジャクシが飛んで、ビビったよ。

 温かくして糖分補給して頭を低くしてたら治ったよ。ふぅ

 でも後遺症で眠い~(それは関係ないのでは)

 

 たまに街中や朝礼なんかで倒れる人を見かけるけど、倒れるまで我慢せず、周りの目なんか気にせず頭を低くしていただきたい。

 危ないからね。


W酔い

2011-10-26 09:10:29 | 日記

 昨日、ちょっとむかつく事があったもんで、強めの酒をかっくらって寝てやろうと思いまして。

 ジンをロックで流し込んでやったんです。

 その時はエエ具合になったんですがねぇ。

 今朝起きたら、若干酒が残っちゃってて。

 体もしんどいし。

 いや~、こういう事やるもんじゃねぇなあ~。

 

 と、そんな体でありながら、最近人から借りた伊坂さんのモダンタイムスをどうしても読みたくて。

 通勤のバスで読みだしたら止まらず、ごっつい集中して読んだら、バスにも軽く酔っちゃった。オェ

 

 情けなし。

 やっぱムカついて飲むとか、アカンね。

 お酒は楽しく飲まなくては。うむ


遠まわりする雛  <米澤 穂信>

2011-10-25 09:41:41 | 

 古典部シリーズ第4弾は短編集でした。

 予備知識なしで読みだしたので、最初 「ん?」 ってなりました。

 この短編集は彼らの1年間が、時系列に沿って書かれているので、 『クドリャフカ~』 で文化祭だったのが、入学(入部)当初に戻ってんですねぇ。

 それが1話目。

 えるとホータローの距離感がぎこちなく、それゆえにホータローは 「らしくない」 事をしてしまいます。

 初々しいぜ、ホータローよ。

 省エネ主義を気取っていても、そこはやはり若者。

 青春は避けられないのです。むふふ

 

 入部直後に始まり、夏の合宿やらバレンタインやら、季節感も満載。

 シリーズを愛でている人には、嬉しい作りじゃないですか。

 

 個人的には、えるがカッコ良かった1冊だと思います。

 立場としての役目を勤める時のえるのカッコ良さ、さすが良家の子供。

 更に立場を全うするだけじゃなくて、将来も見据えて、自分に何ができるか考えてて。

 その芯の強さ。

 ステキでございます。

 

 

 以下、ネタバレあり!!

 

 

 

 

 

 

 

 ちょっとちょっとー、今回えるとホータローの距離がぐぐっっと縮まってませんか?!

 いやまぁ1年かけて、なんでしょうけど、1冊で読む読者としてはぐいぐい縮まってるように見えるわけですよ。

 初詣の時も 「おや?」 と思ったけど、表題作。

 あれってホータロー、えるに惚れたよね?!

 どうなんだい?! このこのぅ

 

 この二人の今後の展開も、気になる古典部でございます。

 

 ところで、長編の間を埋める短編集だったって事は、次は2年生になってるのかな?ウキウキ

 

 

 

 

 

 

 

 

遠まわりする雛 (角川文庫)
米澤 穂信
角川書店(角川グループパブリッシング)

 


秋なのに

2011-10-20 13:39:04 | 日記

 もう10月も半ばだというのに、この暑さはどうしたことだ。

 お陰で眠くて仕方がない。(←暑さ関係ない)

 っていうかまぁ、部屋の中にいるから暑いんだろうなぁ。

 外の木陰とかのが涼しそう。

 あ~気持ちのイイ、ステキ公園の木陰で昼寝でもしてぇなぁ~(現実逃避)


クドリャフカの順番 <米澤 穂信>

2011-10-19 14:51:01 | 

 古典部シリーズ第3弾です。

 

 このシリーズは至って平和なんですが、今回、前2作よりさらに平和だったなー。

 でもこういう話、好き。

 

 舞台は3日間もかけて盛大に行われる文化祭。

 テーマは文化祭で起こる不思議な連続怪盗事件と、発注ミスで200部も印刷されちゃった文集 『氷菓』 をいかにして売るか(売れるか)。

 

 わらしべ長者的物々交換があったり、それがふと役立ったり、なかなか伏線が効いてて楽しい。

 

 怪盗事件の真相は、少し切なく。

 いつも飄々としてるふくちゃんの、ホータローへのちょっと複雑な思いが見えたり。

 まやか(に限らずだけど)の、他者が持っている才能へのあこがれや嫉妬、焦りなんかもよく出てて。

 青春臭の濃い1冊かもしれませんな。

 

 ところで今回、一番のキーパーソンは、ちょっとしか出てこないねーちゃんかもしれんな。

 いや、今回に限らないのか…ブツブツ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クドリャフカの順番 (角川文庫)
米澤 穂信
角川グループパブリッシング

ケロリン様が

2011-10-18 15:26:22 | 日記

 うがー、頭痛い。

 大好きなケロリン飲んだのに、ガンガン痛い。

 最近効きが悪いんだよなぁ…服用、昔より控えてるのに

 

 頑張ってクダサイ、ケロリン様


マメシバ一郎

2011-10-17 10:19:17 | 日記

 まさかの映画化に続き、まさかの2シーズン。

 二郎ちゃんは相変わらずいい味が出ております。

 

 地デジ録画機のない今、リアルタイムで見るしかなく。

 毎回オープニングは見逃しております。ガックス

 

 しかしまぁあの変なエンディングは、ばっちり見れるわけで。

 すんげー耳に残るな、アレ(笑)

 高橋直純、ナニモノ…

 

 今回はお猫様まで登場ですな。

 

 1シーズンの、県道を超えるシーンが強烈に印象的で。

 佐藤二朗さんのあの演技には、心を掴まれました。

 他にも、ホントに今までの引きこもり生活とは全然違う、すごい勇気を振り絞ってるんだろうなってシーンがたくさんあって。

 2シーズンを見て、正直1を超えられないと思ったんですが。

 

 今回の第3話、良かったね。

 思いがけず 『ありがとう』 を1日に3個ももらった二郎ちゃんのつぶやきに、ニヤニヤしつつ心が温かくなりました。

 やっぱイイよ、マメシバ。