このタイトル、上手いよねぇ~。
超興味引かれるじゃん。
未来が見える山葉圭史にまつわる連作小説です。
連作つっても、圭史繋がりってだけで、あんま連作っぽくなかったけど。
って、連作の定義もよく知りませんが。
1本目の表題作とラストの 『3時間後に僕は死ぬ』 は、さすがにモロ繋がってたね。
以下、ネタバレあり!!!
いやー、表題作。
途中までは圭史が犯人じゃねぇの、と思ってました。
こりゃ失敬。
突然街で見知らぬ男性に予言されて、それを多少の葛藤の後とはいえ、ああもすんなり受け入れて行動を共にするもんかねぇ、という野暮なツッコミは置いといて。
『3時間~』 はハラハラしました。
犯人は一体誰なのかなかなか見つけられず。
それが分かったのはもう起こってしまう寸前。
なんとか食い止めたと思っても、運命はなかなか変わろうとしてくれない。
美緒は助かるのか、助からないのか?!
っていう見せ場はもう!!
なかなか楽しかったっす。
ところで運命がどうやっても変わらないのなら、圭史と美緒ってば、やっぱ最終的に上手くいかないのでは?
でも美緒曰く 『女は目先の幸せしか見えないものよ』 って覚悟だし、イイんだよきっと!
![]() |
6時間後に君は死ぬ (講談社文庫) |
高野 和明 | |
講談社 |