三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

19歳―一家四人惨殺犯の告白 <永瀬 隼介>

2012-03-04 09:10:44 | 

 小説だけではなく、こういう本にも興味があります。

 犯罪者の心理、というものに。

 

 この本は淡々としていて、起こった事件、語られた言葉が記録されている、という感じ。

 サブタイトルに 『一家四人惨殺犯の告白』 とあるけど、告白らしい告白もしてないような。

 いや、告白と言えば告白なんでしょうか。

 自分の生い立ちや事件当時の様子なんかも語っているものね。

 でもすべてが他人事の様というか。

 もちろん起こした事件への反省や悔恨もなく、かといって悦に入ってるわけでもなく。

 

 そういうところが、筆者をして 『理解不能』 と言わしめた、光彦の闇なんだろうなと思う。

 この本をサラッと読むと、あまり伝わってこないと思ってたけど。

 今こうやって書いてみると、改めて恐ろしくなるような。

 

 あまりに淡々としていたので、引きずられたり嫌な気分にならずに済んだのは幸いでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

19歳―一家四人惨殺犯の告白 (角川文庫)
永瀬 隼介
角川書店