三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

殺す <西澤 保彦>

2012-03-08 08:29:04 | 

 んまぁ~、なんて直接的なタイトル。

 そして目を引くジャケ。

 と思ったら鈴木成一デザイン室。

 くそぅ、またやられた。。。。。

 

 

 なんかやたら会話文が多い本でした。

 それが西澤氏のスタイルなのかい?

 初読みなので分かりませんが。

 キャラをつかみきる前に会話でだーーっと進んでしまうので、イマイチ人物が把握しにくく。

 

 そして人の名前が読みにくい。

 ルビも毎回振ってあるわけじゃないからねぇ、もう字面だけで読み進めましたよ。

 この読みにくい人名ってのは、西澤氏の特徴らしいですな。

 と解説に書いてあった。

 

 うーん、イイけど一人か二人にしてほしいヨ。。。

 

 

 

 以下、ネタバレあり!!!

 

 

 

 

 

 

 うーーーーーーん、どうなの?!

 

 引きはめちゃめちゃ強いんだよな。

 冒頭、光門が殺された女子高生に対して 『この方が幸せかもしれない、もう一生懸命生きなくていいから』 という意味合いの事をつぶやく辺りからして、気になるじゃないですか。

 ほんでその光門がどんどんオカシくなっていくのと並行して、女子高生はどんどん殺されていくわけですし。

 去川の娘の旦那は何やらオカシな事になってるし。

 

 犯人は誰なの?!

 女子高生連続殺人事件と光門はどう絡んでくるの?!

 

 と、散々引っ張っておいて…オチがちょっとなぁ…まぁあくまで個人的意見ですが。

 

 結局光門と女子高生殺害事件は絡まんのかい、とか。

 女子高生連続殺害事件の犯人が分かるくだりも、あれれ、そうなのー?ってなんか緊張感ないっていうか。

 明子殺されたのも唐突だったし。

 光門があっち側に行っちゃった理由(結局病んだ現代にありがちな自分勝手な理論でした、みたいな)も、なんだかなーだし。

 光門取り逃がしすぎだし。

 結局最後、光門死ぬのかい、だし。

 それならどっちかの事件にフィーチャーして、そこに至る経緯とか犯人心の動きを掘り下げてほしかった。

 会話でさらっと 『推測』 って形で語られちゃってるから、なんかうーん、なんだよな。

 ま、好みの問題かもしれませんが。

 

 

 

 

 

 

 

 

殺す (幻冬舎文庫)
西澤 保彦
幻冬舎