三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

宵山万華鏡 <森見 登美彦>

2012-07-31 13:35:58 | 
宵山万華鏡 (集英社文庫)
クリエーター情報なし
集英社

 

 森見ワールドでございます。

 今回はちょっと控えめ?

 相変わらず京都が舞台。

 相変わらずダルマや金魚がたくさん登場。

 でも黒髪の乙女は出てこず(笑)

 千鶴さんがちょっとそれぽいかな。

 

 

 現実と虚構と各話が入り乱れる様は、まさに万華鏡。

 いつものバカバカしさは抑えられていたけど、これはこれでやっぱり森見さんにしかない物語だと思います。

 

 

 


ボクには余裕が足りない

2012-07-20 10:10:01 | 日記

 いやワタシ別に、ボクっ娘じゃないんですがね。

 なんとなくここは 『ボク』 かなぁ、と。

 まぁそんな事は全くどうでもよく。

 

 

 最近暑さに耐えかねて、髪を短めに切りました。

 したら昨日、会社のマダム(主婦のパートさんを、勝手にこう呼んでいる)に 「髪切ったんだね。ステキだね」 と言われまして。

 そのマダムの発した 「ステキ」 の響きが、本当に何ともステキで。

 自分の髪形がそりゃあもう、極上に 「ステキ」 に思えたのですよ。えへへ

 

 私もそんな言葉を発することができる、素敵な女性になりたいものです。

 

 と思ったのもつかの間。

 

 今日にはもうくたびれて、イラッとしたり、髪の毛がもさもさ(これは湿気の所為)したりしているのです。はぅ

 思うにワタシには余裕が足りないのですなぁ。

 それは忙しいとか働き過ぎとか、そういう事ではなくて。

 忙しさなんて、見下ろして鼻でふふんと笑ってやるくらいの余裕が、あったってイイんじゃなかろうか。

 それがステキ大人女子ってもんじゃなかろうか。ソーダソーダ!

 このクタビレ女子を何とか、ステキ大人女子に持って行きたいものです。

 

 ……とりあえず、今日を頑張って、週末しっかりリフレッシュしましょう。えぇ


ヘブン <川上 未映子>

2012-07-19 13:47:40 | 
ヘヴン (講談社文庫)
川上 未映子
講談社

 

 

 ジャケと帯にあおられて購入。

 帯の感じで、もっと暑くてドロドロした話かと思ったけど、割と淡々としていました。

 と感じました、少なくとも私は。

 

 イジメ絡みの話だし、えげつないし、決して淡々とした話ではないと思うのですが。

 なんでだろ。

 いじめられてる主人公二人の温度が低いからかしらん。

 

 

 コジマの考え方は間違ってないと思うけど、そのやり方では身を削るばかりですぞ。

 と歳をくってる私は、そう言ってあげたい。

 でもああしかできないんだろうな、あの歳だと。

 コジマはあの考え方で強さを持ったみたいだけど、危うすぎるよねぇ。

 そしてその考えを拠り所にするあまり、もう最後の方はちょっとイっちゃってる感があったよ。

 

 

 以外に、主人公のお義母ちゃんが一番マトモだったよね。

 もっと子供に関心がないのかと思った。

 

 そーだよ、学校なんて行かなくったってイイんだよ。

 あんな思いをして学校に行ってるコには、本当にそう言ってあげてほしい。

 

 

 百瀬なんかはもう、喋っても無駄って奴だよねぇ。

 あんな論法で、どちらが悪なのか、そもそも善と悪に分けられるのか、という問いになるのだとしたら、ちゃんちゃらオカシイ。

 

 人間は誰もが、今イジメられてる人たちでさえ、人をイジメる業みたいなものがあると思うけど。

 自分にもあるし。

 でもイジメは、どんな理由があろうと、イジメる側が100%悪いのだよ。

 そこがブレなければ、この話は帯に書いてるような内容ではないと思う。

 

 

 ラストはとても良かったけれど。

 世界の見え方が変わった(比喩的な意味でなく)んだから、これから絶対に彼の世界は変わると思う。 

 そういうラストなんだと、私は感じました。

 


カラスの親指 <道尾 秀介>

2012-07-17 12:53:04 | 
カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
道尾 秀介

講談社

 

 以外に読後感爽やかでございますな。

 もっと、イヤ~ンな話かと思ってたけど。

 軽やかで爽やかで、救いがある。

 道尾作品を誤解していたようです。なはは

 

 

 

 以下、超ネタバレあり!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本当の黒幕は誰かって話ですよ。

 主人公は武沢なんだけど、ね。

 騙しているのは誰?

 騙されているのは誰?

 踊っているのは、踊らされているのは?

 

 

 いやぁ~~~~、全く気付かなかったっす。

 そりゃ、ヒグチに捕まったくだりは、アレ?っと思いましたけどぉ。

 ヤクザがそんな簡単に許してくれるかい、と。

 しかし真の仕掛け人が彼だとは。

 

 

 

 

 イルカのような風貌と、まひろの父親ってのが、イメージ的に結び付かなかったんだよねぇ。

 もっと男前でスマートなイメージでした。

 うぅむ、道尾氏にしてやられましたな。


ジョーカー・ゲーム <柳 広司>

2012-07-11 12:39:20 | 
ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
柳 広司
角川書店(角川グループパブリッシング)

 

 なんでしょ。

 なんだか独特の世界観、空気があるような。

 むふふです。

 

 昭和初期の日本に、あのようなスパイが居たかどうかを考えるのは野暮ってもんでしょう。

 でも昭和初期の日本という設定だからこそ、彼らの異端っぷりが際立っているのも事実。

 そう思うと、昭和初期の日本てのは小説の舞台として、とても魅惑的なのかもしれませんな。むふふ

 

 それにスパイっていうのも。

 

 スパイって絶対目立っちゃいけないし表に出る事もないのに、お話のテーマとしてこれほどオモロイもんはないよなぁ。

 007しかり。

 絶対に表に出る事がない存在だからこそ、妄想が膨らむのかしらん。むふふ

 

 とまぁ、むふふな世界を堪能できる1冊ではないかと。

 まぁ短編集ってのがアレですが。

 長編で読んでみたいヨ。

 シリーズ出てるみたいだから、もうちょっと楽しめそうではありますが。

 

 

 しかしまぁ結城、カッコ良すぎるだろ。

 

 


リアルリア充野郎を見た!!

2012-07-10 18:40:10 | 日記

 今年会社に入ってきた男の子。

 プライベートでアートイベントを開催したとかで、動画も見せてくれました。

 可愛い奴なのですよ。

 

 割と人数も集まったみたいで、日曜に朝の6時から夜の11時まで大忙しで大変だったとか。

 

 ……おぉ、これが噂のリア充ってやつなのかっっっ!!!

 

 

 

 あまり人がプライベートをどう使っていようが気にならないのですが、なんだか今回はちょっとした衝撃を受けております。

 なんでだろ。

 一生懸命仕事を教え込んでる新人だからか?

 

 仕事に全力を注ぐ事を信条として、特に力を入れているプライベート的な事もない自分の生活が、色あせて見えたと言っても過言ではない感じ?

 うーん、こんな事今まであんましなかったんだけどなー。

 歳かな?疲れかな?ふぅ

 

 私のプライベート的楽しみなんて、酒と読書と漫画とユルアニ(鷹の爪)と、時々映画と時々美術館と、本屋と居酒屋と近所の野良にゃー目撃と、友達との長電話と薄型テレビと誕生日にもらった日本酒の一升瓶と……あら、以外にあるじゃない。なはは

 

 でもまー最近ホント疲れ過ぎてて、平日は家で過ごす時間短いし、休日は死んでるからなー。

 もうちょっとプライベートにも愛情を注ごうかな。

 うむ、それがヨロシ。


ふたり狂い <真梨 幸子>

2012-07-06 13:11:57 | 
ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)
真梨 幸子
早川書房

 

 

 う~~~~~ん、何とも気持ち悪い話だったにゃー。

 気持ち悪いってエグいとか、えげつないって話じゃなくて。

 なんか皆が皆、ちょっとずつイカレてる感じが、すごーーーーく気持ち悪いの。

 これが真梨氏の持ち味なんでしょうな。

 もう読後感のモヤモヤっとしたイヤ~~ンな感じは、お墨付きって感じだものねぇ。

 確か解説書かれてた方が 『イヤ汁が出ている』 と言ってたような。

 イヤ汁ってすごいな(笑)

 

 いずれにせよ、そういう話が読みたいときは、是非彼女を!

 

 

 

 で、結局だれがイカレてたのだ?

 1個1個の話を読んでると、それぞれにオカシな人はいるんだけど。

 通して見たときに 「おや?」 となるわけで。

 素直に全員オカシイと思えば、それはそれなんだけど。

 もしかしたら正常な人も、周りからオカシイと思われただけかも、とか。

 そう思うともう、何だかグルグルしちゃいます。おぇ


左近の桜 <長野 まゆみ>

2012-07-03 13:27:51 | 
左近の桜 (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店(角川グループパブリッシング)

 

 

 

 うふふ、見事にBLでしたな。

 それも少年(長野氏のいう『少年』よりは年上のようですが)と、人ならぬモノとの。

 いやぁ~、怪しい怪しい。

 しかし美しい。

 とても風情と品があります。

 BLなんて言っちゃうのが、はばかられるくらいです。

 

 もうこれくらい淡い感じだと、ホンマのBLレーベルからは出せない気がするなぁ。

 最近は読んでないけど、もうヤってナンボって感じだものねぇ、あっちは。(←偏見)

 

 まぁ、好みと需要の問題でしかないのでしょうが。

 イイのですよ。

 行為の描写などなくても、これほど色気が出せるのですよ。

 イイぜ、長野まゆみ!!


リーガル・ハイ

2012-07-02 11:52:57 | テレビ

 終わってしまいましたなー。

 堺雅人さんの流れるような早口&ハイテンションが好きで見てました。

 最初は変なドラマだなー、くらいだったんですが、後半どんどん魅力増しましたな。

 特に絹美村のエピソードの「戦うというのはそういう事だ!」って語りには、シビれました~。

 

 以下、ネタバレあり!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 にしても最終回はやられた~。

 『さおりさん』 がどうやら怪しいと思ってはいましたが、まさかハムとは・・・ぷ。

 殴りあう古美門と三木。

 ソファを殴りつけて 「勝つためだったんだっ」 と叫ぶ古美門。

 それを見て高笑いする沢地。

 ホントに 「あなたは何なんですか」 だよ。(笑)

 いや~、オモロかった。

 

 

 予告で出てたけどホント 『真実はいつもコメディ』 なのかもしれませんな。

 当事者にとってどれほどシリアスでも。

 そう思えば、あまりクヨクヨ考えても仕方ないかなー。うふふ