三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

デパートへ行こう! <真保 裕一>

2012-09-30 11:26:37 | 
デパートへ行こう! (講談社文庫)
真保 裕一
講談社

 

 

 

 閉店後のデパート、暗闇でそれぞれの思惑を持ってうごめく人たち。

 それぞれまさか自分(と警備員)以外に人がいるわけないと思ってるんだろうから、そりゃあもうドタバタ喜劇の予感。むふふ

 

 読後、私も閉店後のデパートに、しのんでみたくなりました。

 まぁ現実的に考えると、いくら老舗旧体質のデパートだからって、社員はともかくあんなに人が潜り込めるわけないと思うんですがね。ぷぷ

 

 

 

 

 以下、ネタバレあり!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 あまりに細切れに読んだせいか、クライマックスの人の動きとオチを把握しきれず…うぅ

 結局だれがどうなったんだ!

 生き字引の警備員のかーちゃんの伏線って、どっかにあったっけ???

 佐々岡はどうなったんだ!

 真クンはどう動いたんだ!

 なんで手を怪我してたあのおっちゃん(名前忘れた)は、ああもすんなり外に出られたんだ!

 まほさん(だっけ)は結局どうなったんだ!(←内容忘れすぎ)

 

 

 ……一気読みをお勧めします。

 もっかいページめくって、色々確かめようっと。

 

 あ、佐々岡がイケてなかったって事と、どこかに忍ぶ時はトイレの事まで考えておかないと、という事はしっかり理解できました。


天地明察 上・下<冲方 丁>

2012-09-30 10:56:36 | 

 

天地明察(上) (角川文庫)
冲方丁
角川書店(角川グループパブリッシング)

 

天地明察(下) (角川文庫)
冲方丁
角川書店(角川グループパブリッシング)

 

 

 

 難解な数学(算術)をモチーフにしつつ、数学が苦手な人でも楽しめる。

 っていう話ではないのかも。

 いや、もちろん楽しめるんだけど、別にそういう話じゃないっていうか。

 現にワタクシ、算術部分は読み飛ばし。なは

 暦の成り立ちやそれぞれの計算方法の違い、編み出し方も全く理解せず。なはなは

 ただただストーリーを、流れだけを楽しんだのであります。はい。

 

 

 どんだけ裾野の広いエンターテイメントなんだよ。

 っていうね。

 

 

 

 以下、ネタバレあり!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さてさてお話はもう、江戸時代に新しい暦を作るって、それだけなんすよね。

 言ってしまえばね。

 暦がずれているという事、暦が変わるという事をあんま実感として理解できないのですがね。

 その辺りは丁寧に書きこまれていますよ。

 むしろ、実際に改暦するくだりは全体の1/4くらいなのかな。

 

 おことちゃんが死んじゃったのは、哀しかった。

 すんごいイイ子だったのにねぇ。

 

 あんなに前ふりの長い話を、いったいどうやって映画化しているのか。

 気になりますな~。

 皆さんキャラが立ってるし、面白くなるんじゃないかなぁ。

 

 どうでもイイけど、岡田君ってへなちょこ(でも実は色んな意味でスゴイやつ)侍の役多い?

 『花よりもなほ』でもそうだったし。

 ってそれだけか。。。

 

 


目ざましチョコレート

2012-09-27 09:52:34 | 日記

 出社してからもクソ眠くて死にそうだったのですが。

 ちょいと小腹がすいたので、海外のお土産の激甘チョコレートを食べたら、なんかズキューンと目が覚めました。

 脳みそが覚醒するほど甘いチョコレート…さすが世界はすごいな!

 さて仕事しましょう。


ヤル気スイッチ

2012-09-18 13:13:33 | 日記

 冴えない日々が続いております。

 ココロ的に。

 もがいたり溺れたり流されたりしてるだけで、ちっとも浮上してきやしない。

 今回のは長いなぁ。

 嗚呼、今日もやる気がない。。。。

 こういう日はミスりそう。

 ヤバいヤバい。

 こそこそ仕事して、さっさと帰ろう。


困ってるひと <大野更紗>

2012-09-17 12:58:25 | 
困ってるひと (ポプラ文庫)
大野更紗
ポプラ社

 

 

 ある日突然 『難病』 になってしまった、大野更紗さんの闘病記ではない難病エッセイ?です。

 

 ユーモアたっぷりに書かれているので読んでてふと笑っちゃったりするんですが、凄まじいですよこりゃ。

 触れられただけで痛いほど腫れてしまった手足とか、麻酔なしで筋肉を切除されるとか、激痛で関節を曲げられないとか、やっぱり分からないもの。

 多分想像してる100倍、しんどそう。

 理解されにくい難病とか、見た目で分からない症状とかもあったり、本当に孤独で大変(と言うのすら何か他人事で軽いよな)だなぁ。

 

 でもなんか 『健気に頑張ってます!!』 っていうんじゃなくて。

 死にたいとか辛いっていうのもさらっと書いちゃってたり、弱音も吐いてたりして、でもそれも笑いも交えてみたいな。

 ブログっぽい感じです。

 

 『涙なしには読めない感動の闘病記!』っていうのとは全然違う(泣いたけど)んだけど、なんかちょっとだけ 『うーむ、なんか自分も頑張らなくっちゃなぁ』 という気持ちになっちゃう1冊でした。


厭な小説 <京極 夏彦>

2012-09-17 11:14:57 | 
厭な小説 文庫版 (祥伝社文庫)
京極 夏彦
祥伝社

 

 

 

 連休中に読むのに、読み応えがあって力のあるお話を読みたくて。

 京極さんなら読みごたえは十分、しかもこのタイトル。

 そうかそうか、厭な気分にさせてもらおうじゃないか。むふふ

 

 

 

 結果、えぇーと、そんな厭な気分でもありませんでした。

 

 これって多分、男の人が読んで厭な小説なんじゃないかなぁ。

 途中 「あ~、厭な気分にさせようとしてるなぁ~」 と思っちゃったら、ちょっとおかしくなっちゃった。

 あ、これヨイ意味ね。

 そういう遊びがあるのが、京極さんの良さだと思うし。

 『厭な話祭』 って感じの1冊でした。

 

 

 あーでも、各話のタイトルの字体は良かった。

 あれが一番厭だったかも。むふっ

 

 

 

 

 以下、ネタバレありかも!!!

 

 

 

 

 

 

 

 匂いネタが多かったね。

 何ならこすったら匂うシオリとか、付けちゃえば良かったんだよ。

 ってのは嘘ですが。

 

 

 厭な子供は厭だったけど、最後奥さんを犯しちゃうのはいただけない。

 あれで何だか一気に醒めちゃった。

 せっかく現実か幻か分からん感じだったのに、急に直接的に。

 

 厭な彼女は怖いねぇ。

 あんなのとどうやって別れればイイんだ。。。

 

 厭な仏壇は送り返しちゃえば、先祖もまたもとの彼のものに戻るのでは?

 でももうあの人の精神は、厭な仏壇に取り込まれちゃってるんだろうねぇ。

 

 厭な老人は…あれはいったいどういう事なのだ?

 

 厭な家はもう危なくて住めないよなぁ。

 

 

 うむ、つらつらと書いてみただけでも、やはり 『嫌な話祭』 な1冊ですな。むふふ


有言実行くらぶ  < 山下 貴光>

2012-09-16 10:39:51 | 
有言実行くらぶ (文芸社文庫 や 1-1)
山下 貴光
文芸社

 

 『屋上ミサイル』 が熱い(らしい)山下貴光さんです。

 

 相変わらず読後感爽やかです。

 

 設定もキャラも面白かったけどイマイチ乗り切れなかったのは、体調の所為?のみすぎ?(知るか)

 

 屋上ミサイルほどの勢いと熱さはないですが、こちらも立派に青春モノです。

 

 

 

 

 以下、ネタバレありかも!!

 

 

 

 

 

 

 有言実行クラブ、もっと色々活動してるのかと思いきや。。。

 イヌとネコが実行した事は1つだけだし、それの引き継ぎもうやむやっていうか。。。

 本のタイトルになってるから、もっとクラブの事書いてあると思っちゃったんだよねぇ。

 ちょっと残念。

 

 もうちょい勢い的なものを期待していた(勝手に)ので、拍子抜けではありましたな。 


贖罪 <湊 かなえ>

2012-09-07 15:49:20 | 
贖罪 (双葉文庫)
クリエーター情報なし
双葉社

 

 

 

 このお方は、独白形式が好きですなぁ。

 そうじゃないのを読んだことないような気が…てか、そんな読んでないけど。

 

 

 私は 『告白』 はそんなにビビっと来なかったんですが、こっちの方が衝撃的なんじゃないかなぁ。

 独白形式にごまかされちゃうけど、実は結構伏線はってあるんだなぁ。

 って今頃気付くのは、読み込みが浅いのか。

 すげーなー、湊かなえ。

 だてに売れてないなー。

 

 そしてこれはドラマ化もされているようで。

 麻子さん@キョンキョンって若すぎる気がしないでもないけど、キョンキョンの演技はなかなかステキなので、見てみたい。

 ツタヤにあるかなー。

 

 

 

 みんなちょっとずつどこかしらオカシくて。

 ものすごく主観が強いっていうか。

 独白だから余計に。

 それがなんか気持ち悪くてイイなぁ。

 告白も、もっかい読みたくなったかも。


オール <山田 悠介>

2012-09-05 11:27:31 | 
オール (角川文庫)
山田 悠介
角川書店(角川グループパブリッシング)

 

 

 山田氏の作品は引きが強く(設定が超オモロそう)、読みたいと思うものはたくさんあるんだけれど、どうしても文章に馴染めなくて、あんまり手を出さない。

 の割に何冊も読んでるし、その度に 「うーん」 となってるんですがね。

 

 でもこれは、いつもの暗かったり殺伐とした設定じゃないので。

 もしかしたら山田氏の文章がハマるんじゃないか?!と。

 

 結果は 『惜しい!!』(偉そうだな)です。

 いつもほど気にならなかったけど、やっぱり…うーん…

 

 思うに、こんだけ本出しててこんだけ文章変わらんって事は、読みたきゃ読み方を変えろって事かもね。

 きっと脚本のように読めば(脚本読んだ事ないけど)イイんじゃないだろうか。

 好きな俳優さんとかを当てて。

 

 以下、ネタバレあり!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 やはり設定はオモロイ。

 ちょっと飛びすぎの感はあるけど、展開も良い。

 コレ、明るめでイイね。

 

 

 長崎さん(だっけ?)が辞めちゃうくだりとか、寂しかった。

 入り込みきれないので、泣かなかったけど…

 なんでも屋花田の人たちは、みんなイイヒトだー

 

 

 


フィッシュストーリー <伊坂 幸太郎>

2012-09-01 09:14:58 | 
フィッシュストーリー (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
新潮社

 

 

 DVDを借りたので、再読。

 なんと、全然違うのねん。

 映画の方がだいぶ大層になってましたな、ぷぷ。

 あっちはあっちで良かったですけどね。

 森山未来君のアクションは美しかった。

 やはりダンスで鍛えている人は、しなやかなんでしょうか。

 

 

 以下、ネタバレあり!!!

 

 

 

 

 

 

 4つの短編集なのですな。

 動物園のエンジンは、なんだかとても村上春樹っぽかった。

 とか言うと、両方のファンに怒られるんでしょうか。

 

 泥棒の黒澤氏が2編に渡って活躍されております。

 やはり彼は紳士ですな。

 でもドロボウされたくないけど。

 

 伊坂さんは野球好きなんでしょうか。

 あるキングも野球の話だったし。

 野球に詳しくない私は分かりませんが、もしかして大西、今村ってのも選手の名前なの?

 

 

 で、フィッシュストーリー。

 映画では地球に落ちてくる隕石を爆破するっていう、まさに分かりやすく世界を救うって感じだったんですが。

 こっちは地味。

 ネットワークテロ(だっけ?)をさらりと片づけてしまったようです。

 シージャックじゃなくてハイジャックだし。

 とまぁ色々違うんだけど、どちらも楽しかった。