三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

愚者のエンドロール <米澤 穂信>

2011-08-31 10:55:21 | 

 『儚い羊たちの祝宴』 がステキだった、米澤 穂信さんです。

 『儚い~』 もそうですが、タイトルがステキ。うふ

 

 

 そういえばこれって、古典部シリーズだったのねぇ。

 うっかり 『氷菓』 読む前に、こっち読んじゃった。

 それでもまぁ、十分楽しめます。

 なんか皆、キャラが立っているのですよ。

 名前、変だけどね。ふふ

 

 ほうたろうの、低温?省エネ?な感じが好きかも。

 

 さて、中身。

 

 

 以下、ちょっとネタバレありかも!

 

 

 

 

 

 

 

 なるほどこういうミステリーもありなのか、と。

 至って平和。

 事件は起こらず。

 劇中劇の謎を解くのが、主人公に与えられた課題。

 と思いきや、その課題を与えた女帝の意図自体がミステリーになってたのねん。

 

 女帝、すげーな。

 あんな高校生、いたらヤだよ。

 でもいるんだろうなぁ、世の中には切れ者の高校生も。

 

 ほうたろう、立つ瀬ないよな。

 同じ高校生にあんなふうに扱われて、屈辱的なんだろうか。

 それとも新たな自分の一面を発見できたことは、腹立たしいながらもプラスだったりするんだろうか。

 

 

 順番は逆だけど、『氷菓』 も読むぞー

 

 

 

 

 

愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)
米澤 穂信
角川書店

2011-08-30 10:38:53 | 日記

 うわー、毎度ながらハズいな↓↓

 

 そうか、昨夜は世界観が崩壊していたのか。

 どんなふうに崩れ去っていたのか、全く覚えてないけどね。なはは

 そして世界が崩壊してた割に、パン一で寝てたしね。あはは

 

 酔い方がご陽気で定評のある私だけど、一人になると暗いなぁー。

 この暗さが、みんなと飲んでるときに出てないようで、ホント良かったよ。

 


酔っ払いの世界観なんて

2011-08-30 00:04:05 | 日記
分からないのです、何が正しくて、何が間違っているのか。

私はただ、私に対しての世界がいつもそこにあると思っていたし、世界というのはいつでもそこにあるのだと思っていた。

でも、ほんのわずか摂取し過ぎたアルコールごときで、世界はこんなにもいとも簡単に崩壊するのだ。

実に笑えるではないか

青年のための読書クラブ <桜庭 一樹>

2011-08-28 23:07:18 | 日記

 うひょひょひょ~、これイイ!

 ノーブル、優雅、倒錯的。

 乙女小説ではないですか!

 名門女学校で、登場するのは浮世離れした乙女ばかり、しかもほぼ全員の一人称が 『ぼく』 ときたもんだ。

 萌え対象として一部で人気の、いわゆる 『ボクっ娘』 とは一線を画した 『ぼく』 ですよ。

 あんな軽薄なものではなく。(偏見)

 オンナでもオトコでもない、あるほんの一時期の少女が自分を表す呼称としての 『ぼく』 。

 ぐはー、エエのぉ。

 

 5章からなっているのですが、読み進めるほどにヨイですよ。

 各章とも、『読書クラブ誌』 に綴られた裏の学園史、という体裁を取られているのもイイし。

 文責として、それぞれの珍事(?)を近くで見ていたものが、ペンネームで書いてるんですが。

 そのペンネームも洒落ております。

 

 ずーーーっと、女学園の乙女たちの物語だったのが、5章でOB達のその後が描かれております。

 やはり読書は時間を超えて、人を繋ぐものなのでしょうか。むふふ

 

 

 

 

青年のための読書クラブ (新潮文庫)
桜庭 一樹
新潮社

ゴメンナサイ <日高 由香>

2011-08-28 22:05:26 | 

 うわー、↓このリンク呪われそぉー(笑)

 

 ホラー小説、なのかな。

 普段このテの話は読まないのですが。

 ジャケに呼ばれたのと、まぁ夏だし…みたいな。

 

 しかしまぁ、あんま怖くなかったっす。

 仕掛けも構成も悪くない(偉そうだな)けどねぇ。

 やっぱ力が足りないような。。。

 

 個人的に過去怖かった本TOP3は、鈴木光司 『リング』 、貴志 祐介 『黒い家』、恩田陸 『Q&A』、アガサ・クリスティ 『そして誰もいなくなった』 (TOP3じゃないじゃん)なのですが。

 申し訳ないですが、足元にも及ばないよぅ。

 あ、あと新耳袋は怖かったなぁ~~~。

 でもあれは小説じゃないので。

 

 さてこの 『ゴメンナサイ』 、もとは携帯小説だったんですな。

 携帯で読んだ方が怖いかもね。

 携帯小説を読んだことがないので、感覚が分かりませんが。

 この設定で、あの小さな画面でちまちま読んだら、怖いかも。。。

 

 文章はまぁ読みやすく、活字に慣れた人なら2時間もあれば、読み終わるかな。

 全体は4部構成になってて、1~4が連鎖して増幅していく作り。

 携帯小説から文庫にまでなったこの作品の売れ方が、物語ともリンクしてる感じで、そこら辺が恐ろしいかもしれませんなぁ。

 でもなぁ、怖くないんだよ。

 やっぱ、読んでるときに文字から目を離せなくなるような、身動きできなくなうような、そういう恐怖を感じさせてほしいのですよ。

 いや、怖いのキライだけどさ。

 

 

 

 

 ところで、ネタバレになるので大きな声では言えませんが。

 これって気がつけば、私的TOP3のアレと同じ仕掛けじゃん。

 

 

 

 

 

 

ゴメンナサイ (双葉文庫)
日高 由香
双葉社

ぼくと、ぼくらの夏 <樋口 有介>

2011-08-24 15:44:26 | 

 これ、20年以上前の本なんですね。

 すげー、全然古ぽくない。

 

 ジャイアンツは王監督だし、原は現役だけど。

 高校生が携帯も持ってないけど。

 読んでる間中、ちっとも時代を感じませんでした。

 

 と思うのは、私の年代だからなのか?

 若者が読んだら、やっぱ違和感感じるんでしょうかね。

 

 最後の方で、君江ちゃんが春一クンに10円玉を渡すトコが、すぐにピンとこなくて。

 そこくらいかなぁ。

 

 青春ミステリーって事で。

 人も死んでるんですが、ミステリ部分としてはちょっと弱いような…

 あんまりハラハラしないってうか、安心して読めるっていうか、ドロドロしてないっていうか。

 『青春』 の方が、色濃いと思います。

 でもそっちの側面で読むと、とてもイイのですよ。

 高校生は瑞々しいし、お父ちゃんはちょっとヨレてるけどそこがイイし。

 なかなかのムフフ感です。

 お父ちゃんは、ちょっと最後残念だったけどね。

 しかしそれもまた、悪くない。 

 

 

 会話がテンポよくて、ちょっとユーモアも効いてて、『クスッ』 とか 『ニヤッ』 とかしちゃいます。

 

 瑞々しくてなんかちょっとキラキラしてて、素敵なミステリ風味青春小説、って感じでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼくと、ぼくらの夏 (文春文庫)
樋口 有介
文藝春秋

 

 


島田紳助引退

2011-08-24 10:34:40 | 日記

 えぇぇぇぇぇ????!!!!

 

 そうか、紳助にーやん引退するんや。。。

 うーん、そんなに悪い事したの?

 メールと数回会っただけで?

 

 という気持ちで居ると、とんでもない事になるぞ、という世界だって事でしょうか。

 芸能界も、暴力団の世界も。

 

 暴力団の定義はよく分かりませんが、そりゃ人間的に信頼できるなって人も、いたりするんじゃないのかなぁ。

 クスリ、売春はやりません、カタギの人に迷惑かけません、みたいな。

 そういうのは暴力団て言わないのかな?

 

 カタギじゃないっって事は、それはそれで寂しいものですな。

 世界も狭そうだな。

 

 にーやん的には、こうスパッと引退って事は、生活していける算段はあるって事だろうなぁ。

 何して生きていくんだろ。

 沖縄で喫茶店???

 もしや、政界進出・・・は引退の理由が理由だけに、無理か?

 いやいや人のうわさも75日だし・・・ぶつぶつ

 って、大きなお世話ですな。

 

 いずれにせよ、芸能界の損失は大きいよね。

 あのオモロいトークがもう聞けないのかと思うと、それも寂しいっす。

 


岸和田少年愚連隊 <中場 利一>

2011-08-22 14:08:12 | 

 カオルちゃん最強伝説を先に読んでしまったのですが・・・

 シリーズ第1作です。

 デビュー作、なのかな。

 

 なので 『カオルちゃん~』 に比べると、ちょっと荒削りな気がする。

 緩急の流れとか、構成とか文章のリズムとか。

 なのでバイオレンスシーンも、『カオルちゃん~』 ほど痛くないし。

 って、あれ?慣れちゃっただけ?もしかして

 

 まーまーでもでも、それらを補って余りあるオモロさ!ですよ。

 

 荒削り感があるとはいえ、あのオモロさのセンスとかテンポは、もうきっちり出来上がってるし。

 そもそも彼らの日常、オモロすぎるもん。

 オモロすぎるめちゃめちゃな日常を、オモロい感覚を持った大阪のオッサンが小説にしたら、そらオモロいやろー、みたいな。

 

 毎日毎日ケンカケンカケンカ。

 盗みパチンコ競艇競輪競馬カツアゲと、ホントに碌でもない奴らなんですが。

 なんでだろなー、愛嬌があるっていうか、可愛くさえあるんだよなー。

 もちろん同じ時代同じ場所で過ごすのは、絶対にご免こうむりたい彼らですが。。。。ね

 

 

 

 

 

 

 

 

岸和田少年愚連隊 (集英社文庫)
中場 利一
集英社

 

 

 


儚い羊たちの祝宴 <米澤 穂信>

2011-08-20 11:20:46 | 

 米澤さんの本は、前々からそそられてはいたんですが、ようやくお買い上げ。

 米澤さん初読みです。

 

 素敵タイトルにやられました。

 あとPOP。

 女の人の横顔のイラストが書いてあって 「私の話を聞いていただけませんか…」 っていう吹き出しがあるやつ。

 ジャケ買いならぬ、POP買いてのもあるんですな。

 

 

 POPでも帯でも、ラスト1行の逆転を推してましたが。

 

 個人的にはそれよりも、この5編を通して流れる、暗くも優雅な空気がお気に入りでした。

 だって・・・ねぇ

 名家、お嬢様、館、別荘、女中、読書倶楽部・・・ですよ。

 そりゃーもう、むふふでしょ。

 

 語り部達の冷静さもまたイイです。

 イっちゃってるわけじゃないのに、ただ淡々と人を殺す。

 その理由は本人だけにはどうしようもなくて、でも一般的にはそんな事で、っていう理由が多くて。

 そこには苦悶や葛藤はなくて。

 それってやっぱり、狂気だよねぇ。

 でも皆さん、品があるのよねぇ。。。。恐ろしい。

 

 

 

 

 

 

 

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)
米澤 穂信
新潮社

お金がない!!

2011-08-19 12:14:18 | 日記

 うーん、お金がないなぁー。

 なんか最近、現金おろしてからなくなるまでが、やたら早いんだよなー。

 盗まれてるのかなー(←単なる使い過ぎ)

 飲みにいきすぎかなぁー

 なんでかなー

 

 なんかちょっと悲しい感じなので、家計簿でもつけますかな